今頃になって、中井英夫を読むようになりました。
三島由紀夫にはまったのが、高校の時。
澁澤龍彦は翻訳とエッセイ。
寺山修司の大ファン。
でも、中井英夫はずっと読んだことが無かったのでした。
で、現在
創元ライブラリの『中井英夫全集7』を読んでいます。
(1巻から順に読んでいるわけではありません。)
そのカバーの後ろ見返しにある
写真の中井氏がとてもステキで、
久々に人の顔を見てドキドキしました。
♪
本当は
大塚邦雄の『半島-成り剰れるものの悲劇』(白水社・「日本風景論」シリーズ)を
読みたかったのです。
そもそも、白水社の「日本風景論」を知ったのは、
『中井英夫全集2』の栞で皆川博子が触れていたからです。
ですが、さしあたって図書館で借りられたのは、
赤江瀑の『海峡-この水の無明の眞秀ろば』。
フランス装丁の素敵な本でした。
こういう本を我が家の書架に収めたいと思いました。
赤江瀑を読むのも初めてでしたが、
面白く読むことができました。
で、このシリーズで簡単に借りられるものは、
『中井英夫全集7』に収録されている
『墓地-おわりなき死者の旅』
だということで、図書館から借りてきました。
(後から思うと、個人全集が開架に並んでいる澁澤龍彦も
同様な理由で簡単に借りられたはずですが…)
本当は白水社のオリジナルで読みたかったです。
♪♪
「日本風景論」
現在、白水社からは出ていません。
初出は、雑誌「新劇」の連載のようです。
連載は、
シリーズ本になっている
港町-魂の皮膚の破れるところ 飯島耕一
墓地-おわりなき死者の旅 中井英夫
城-夢想と現実のモニュメント 澁澤龍彦
半島-成り剰れるものの悲劇 塚本邦雄
温泉-湯の神の里をめぐる 池内 紀
海峡-この水の無明の眞秀ろば 赤江 瀑
の他に
沼 唐十郎
島 吉本隆明
壁 旅芝居殺人事件 皆川博子
とあったようです。
『壁』は白水社以外の出版社から出版されていますが、
『沼』『島』は、詳細を知ることができていません。
♪♪
「日本風景論」を白水社のシリーズで欲しいです。
う~ん、お金に糸目をつけなければ…。
まっ、無理か。
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