便所サンダル大全

日本製便所サンダルについていろいろ語ります

丸中工業所 PEARL No.660 クロスバンド

2020-07-21 17:45:33 | 丸中工業所(PEARL)
丸中工業所の最新型サンダル「No.660 クロスバンド」

最新と言っても2年ほど前に発売されたモデルで、フリーサイズ(25.5~27.0cmくらい)のワンサイズという風変わりなサンダルです。

少し前に発売された「サボサンダル」もフリーサイズと3Lサイズだけだったので、その流れを汲んでいるかもしれません。

■ブラック

■モスグリーン

■ブラウン


フリーサイズの特徴は、サボもこのNo.660も甲が低く作られているという点で、軽くつっかけて履くか指先をグイグイ押し込んで履くかでフレキシブルなサイズ対応になっているんですね。

さてこのクロスバンド、意外とありそうでなかったデザインでシンプルで単純にカッコイイ。


実はこれが正式発売される前、丸中工業所さんに伺った時に

「ねぇ飯田さん、今度こういうの出すんだけどどうかしら?」

と実物を見せていただいて、

「うお!これメチャメチャカッコいいですね!売れると思いますよ!」


というお話をしたのですが、このNo.660は「マルナカハイエンド」という丸中工業所のアッパークラスの製品群の中の一つとして発売されたため、当初ウチでは扱えなかったんですよねー・・・。

▽マルナカハイエンドについての記事


なので、発売当初は神宮前とか青山とかあの辺のシャレオツなショップじゃないと買えなかったと記憶しております。

それが、おそらく1年ほど経って解禁になったため、ようやくウチでも取り扱えるようになったというわけなのです。


とはいえ、実はNo.660はマルナカハイエンドとまったく同じかといえばそうではなく、一部違う部分があります。(内緒)


ただ、デザイン的には同じですので、

・ブランド感にこだわるならマルナカハイエンド

・そうでないなら一般販売用のNo.660

という使い分けでいいんじゃないでしょうか。


スポンジで例えるなら、

・ブランド重視で「亀の子スポンジ(300円)」を使う

・そうでないなら100円ショップで似たようなスポンジ(100円)を買う

ということですね。


まぁそれはそれとして、先日事務所にこのNo.660が到着したのでさっそく私も足を通してみました。


はっ・・・履きやすい!!

なんというか、「スッと履いてスッと脱げる」という感触。

だからと言って、普通に歩いていてすっぽ抜けることもありません。


ニシベの製品のように足指をガッチリと押さえる出っ張りがあるわけでもないのになんというかジャストフィット。

そして丸中ならではの、ほど良い重量感。


古くからある現行製品は昔の日本人の足型を基準に作られているので多少タイトだったりするのですが、まさにこれは

現代の日本人の足に合わせて作られた新時代のサンダル

と言って過言ではないと思います。


さっそく私も3足買って家に持って帰ってすでに玄関で活躍中です。


なお、とりあえず3色から取り扱い開始しましたが、実は「丸中さんが持っているカラーだったら何色でも作れる」ので、なんとなく売れそうなカラーからじょじょに増やそうかと目論んでおります。

みなさんも一度履いてみてくださいな。





※ちなみに、もちろん丸中さんはベンサンではなく「ギョサン」と呼んでいます。

丸中工業所 PEARL No.70(婦人)

2020-03-27 14:09:36 | 丸中工業所(PEARL)
PEARL No.180が丸中工業所の紳士用サンダルの横綱なら、このNo.70は同じく婦人用の横綱

というより、婦人用ベンサン界の横綱といっても過言ではない圧倒的な定番っぷりを見せています。



婦人用定番サンダルにはニシベのNo.110カナリヤとか森川のNo.623などの強敵もいるのですが、PEARL No.70の強さはおそらくカラーバリエーションと、見た瞬間の

「これでいいや」感(超・誉め言葉です)

なのではないかと思います。

「これじゃなきゃダメ!」というわけではないけれども、前提知識なしで「どれを選ぶ?」と問われたら大半の人が手に取ってしまうであろう安定感。

キッチュで懐かしいデザイン、ビビッド&ポップなカラーで全9色のラインナップは、選ぶにあたって適度な自由度を与えてくれるため、たとえば施設などで用途によって色分けしたりサイズによって色分けしたりする場合は、ほぼ一択になるのです。

サイズがM(23.0)からLL(25.0)までの3サイズあるのも、もちろんその選ぶ理由の一つに入ってくるでしょうね。

丸中工業所らしく、他メーカーに比べれば硬い履きごこちになりますが、丈夫さで選ぶならやはりPEARL。

また、丸中工業所さんがほぼ在庫を切らさないという点からも、このサンダルの圧倒的な強さの一角が垣間見れるのではないでしょうか。

「すぐに大量に欲しいんですが」と聞かれたら、このサンダル以外にはなかなか見つけらない、そんな日本製婦人用ベンサンのトップランナー、No.70。

街で見つけるのはそんなに難しくないサンダルですので、玄関に一足常備してあげてくださいませ。



丸中工業所 PEARL No.180

2020-03-22 10:40:27 | 丸中工業所(PEARL)
製造メーカーである丸中工業所が「我が子」と呼ぶ、PEARLブランドのフラッグシップモデル、それがPEARL No.180。

「ベンサン」と言えばこの形を思い浮かべる人も多いオーソドックスなデザインで、最近金型が新しくなったものの基本的な形状はまったく変わることなく引き継がれています。



40年以上に渡って愛され続けているロングランモデルで、


「安くて丈夫で滑りづらい」という、まさに便所サンダルの重要ポイントを的確に押さえているところが素晴らしい。

とは言うものの、丸中工業所では製造されるサンダルをすべて「ギョサン」と呼んでいるため、あまり「ベンサンベンサン」というのは実ははばかられる。

この丸中工業所(PEARL)の素晴らしいところはその柔軟性。

いわゆるラインナップに無い「特色」め結構少ないロットで製造してもらえるため、小売店でも自店のオリジナルカラーを作ろうと思えば作れるのだ。

もともとある定番カラーでも「17色」というかなり多いカラーバリエーションを誇っているのですが、最近ではほかのサンダル(ホヌ、また鼻緒型のギョサン)で展開されているクリアー系のNo.180を販売しているところもあります。

もともとの重量(発泡系)が重めなので、クリアー系(無発泡)にすると相当な重量になるのですが、

・ファッションと割り切る
・風に飛ばれにくいのがメリット


という捉え方をすれば何も問題はないでしょう。

何を隠そう、私が一番最初に手にした日本製ベンサンもこのPEARL No.180であり、今の便所サンダルブームをはじめとする全てはここから始まったといっても過言ではない、日本を代表するMade In Japanなのです。

※ちなみにベンサン.JPで写真のようにオリジナルプリントもできますよ。