あまり廃番品を作らない丸中工業所さんの製品の中でも結構前に廃番になっていて、現在では入手困難(というか入手できるのか??)というサンダルがこれ。
PEARL No.900。
なぜそんなサンダルを私が持っているのかというと、丸中工業所さんから直接お声がけいただいたから。
毎年一回くらい、秋以降に丸中工業所さんには挨拶に伺うのですが、行くといつも「レア物」があったら教えてくれるのです。( ´∀`)
いつもだとあまり出回らない型番のマーブルとかなのですが、この時は何十足かのサンダルの中に1足これが紛れててテンションが一瞬で沸騰しました。
古~いカタログでしか見たことのなかったサンダルの実物が目の前にある喜び、サンダルマニア以外では到底味わえないかと思います。
それはさておき、意匠としてはごくオーソドックスな作りのサンダルですが、ベルトの穴が大きな四角というのは甚だ珍しく、現行品だと森川のNo.378(長方形ですが)とかくらいですかね?
※小さい四角がポツポツ並んでいるやつなら結構あります。
この四角が丸になったらなんとなくアレに似ているような気がいたしますが、まぁその辺はそこはかとなくなんともアレな領域の話ですのであえて触れないようにしたいと思います。
ただし!
実はこの四角が丸のサンダルも、実は丸中さんにはあったのですよ。
それは「PEARL No.170」。
おそらく実物はもう手に入らないだろうと思われますが、丸中さんの古いカタログでその姿を拝むことができます。
「No.170は全然違うサンダルでしょ?」
とおっしゃる向きも見受けられますが、その通り、現行品のNo.170はまったく違うサンダルです。
つまり、ある意味「無かったこと」になっているサンダルなんですよねー・・・。
そんな名残も垣間見せてくれる希少品がこのNo.900というわけでもあります。
ちなみに裏側はこんな感じです。
こんな感じ
これまたPEARL定番の裏底ですが、サイズがガッツリと刻印されてるのがカッコいいですね!
No.180ですと、LL、3L、4Lはサイズの刻印があるのですが、MとLはただの吸盤みたいな丸になっているだけでサイズの刻印は入っていないのです。
ですので、「Mサイズの刻印」はPEARL好きから見るとかなりレアな光景なのですよ。
このNo.900も旧No.170も、金型が残っていたら特注したいくらいのサンダル。
履いて外も歩きたいですし、眺めてニヤニヤもしたい。
でも、希少品だからこそ愛おしさもあるサンダル。
おそらく新品の現物を持っている人間は世界でも片手で数えられるくらいしかいないのではないかという優越感に浸りつつ、今日もそっと眺めることにいたします。