事あるごとに言っていますが、個人的にニシベケミカルの最高傑作だと思っているベンサンが、この『ニシベケミカル VIC No.1400 サッカー』。
何をもって最高傑作と言っているかと言いますと、
・フィット感
・履き心地(クッション性)
・デザイン
この全てが非常にハイレベルなベンサンなのです。
これをベンサンと呼んでいいのかどうかも躊躇するレベルで、居酒屋のトイレにこのサッカーが備え付けで置いてあったら一生通ってしまうと思います。
ウチが扱い始めた当時はまったく無名のサンダルで、特に『扱ってほしい!』という問い合わせをいただいたわけでもなく、私自身もなんとなく仕入れてみたという感じでした。
※ベンサン.JPは問合せが多いサンダルから順にラインナップを増やしてます
で、仕入れた際に初めて足を通したわけですが、第一印象は
『これはいい物だ!』
でした。
とにかく、それまで私が知っていたベンサンとは明らかにワールドが違うというか、庭履きにするにも惜しい、まさに「タウン向けの普段履き用サンダル」。
デザインもなかなかスタイリッシュなので、サッカーを履いても
「ねぇ、見てみて、あの人ベンサンなんか履いてる。プー、クスクス」
のように思われることも無く、そういう点ではむしろベンサン初心者の方でも安心して履けるベンサンなのです。
ということで、詳細についてご説明していきましょう。
まずはもう一度サッカーの写真をよくご覧ください。
なんか全体的にえぐれているような感じがしますよね?
そう、全体的にえぐれているのです。
このえぐれによって足全体がスッポリと包まれる上に、現在の標準的な日本人の足型に合わせていると思われる適度な横幅の広さ。
そのため、他のサンダルではつま先からカカトまでの長さ(いわゆる「靴のサイズ」)に合わせると横幅がタイトに感じることがありますが、このサッカーに関してはまさにジャストフィット!
甲のベルトはそんなにバッファは作られていないですが、そのため甲の部分にもジャストフィット。
建物に例えて言うならば、「半地下物件」とも言えるでしょう。
※パラサイトは観ていません。
では続いてこちらの写真をご覧ください。
底面です。
サッカーボールのような模様と、吸盤的なものが6か所。
もちろん吸盤ではないので吸いついたりはしません。
カカトで踏む部分にもあるこのサッカーボールの模様が当然「サッカー」の名前の由来なのですが、以前ニシベケミカルの社長(現会長)に直接お会いする機会があったため、
「なぜサッカーなのですか?」
伺ったところ、
「たしかこれ作った当時にサッカーが流行ってたんじゃなかったかなぁ・・・」
という、潔いくらいの身も蓋もない理由。
まさにこれこそがニシベケミカルの真骨頂です。
一応、手持ちのカタログを見てみたところ、登場した年のカタログは持っていませんでした。
手持ちのカタログが何年か飛び飛びなのが悔しいのですが、
・1999年のカタログ ⇒ 存在していない
・2004年のカタログ ⇒ すでにある
ということは確認できまして、この間に行われたワールドカップと言えば、そう!
2002年の日韓共催FIFAワールドカップ
これが契機に違いありません。
当時、時流に乗れたかどうかは知る由もないですが、現在までレギュラーとしてしっかりカタログに残ってくれているのは本当にありがたいことです。
それはそれとして、もう一点、ご覧いただきたい部分があります。
ここです。
おわかりになっただろうか・・・なんとサッカーはロゴが「V.I.C」ではないのです!
このVICWORLDのロゴを冠した現物のサンダルを見たことがあるのは、たぶんNo.E-6くらいしかないです。
※No.E-6はニシベケミカル本社のゲスト用スリッパ代わりに使われています
おそらくは「世界に打って出るための新ブランド」だったのではないかと勝手に勘ぐっているのですが、実際どうなんでしょうね。
まぁ、世界に打って出るなら3Lと4Lが必要なので、せめてサッカーの3Lがあれば喜ぶ方も結構いるのではないかと思います。
えー、好きなサンダルなのでちょっと話が長くなってしまっていますが、もう少々お付き合いを。
私がTモリ倶楽部に出演させていただいた際、Tモリさん、Oードリーの御二方、G-ルデンボンバーのK龍院翔さんがいらっしゃいまして、いろいろサンダルを履いていただきました。
他のサンダルに関してはみなさん割と普通の反応だったのですが、私イチオシのこのサッカーだけは、履いた瞬間にTモリさんの表情がパッと明るくなり、
「これは違うね~!!」
と明らかにリアクションも異なりました。
また、淡々と進行を務めていたW林さんも
「あ、これは違う、全然違う」
と、テレビ向けのリアクションではなく完全に素のリアクションでお褒めいただけたのです。
これは嬉しかったな~・・・。
ちなみに帰り際にみなさんにサンダルを差し上げたのですが、Tモリさんはオークのサッカーをお選びいただきました。
ちなみにW林さんは森川のNo.863、K龍院さんは丸中のNo.180をお持ち帰りいただき、K日さんはサイズの合うサンダルがありませんでした。
実は、番組内で皆さんが履かれたサンダルは、すべてそのまま保管してあって私のコレクションになっております。(´∀` )
ということで、サッカーはホントいいサンダルですよ!というお話でした。