便所サンダル大全

日本製便所サンダルについていろいろ語ります

手染め紳士シーサン(VIC No.2030 SEASUN PLUSベース)

2023-05-24 15:31:55 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
夏も間近な今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

便所サンダル屋はだんだん仕事がハードになってくる季節ですが、毎日「ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム」をやっているせいで少し寝不足気味な店主 飯田でございます。

さて、またしても「手染め作品」のご紹介です。

今回は「最強ビーチサンダル」ことニシベケミカルのシーサンのクリアバージョンを染めてみました。

ただでさえ普通のビーサンの何倍も滑りにくいシーサンですが、クリアバージョンは「重量感 & しなやかさ」が付加されているためさらに滑りにくいというかもはや滑らす方が難しい領域に達しております。

もう何年も海やプールでは遊んでいませんが、行くとしたらシーサン一択です。

※蛇足ですが、湖(青木湖)へは毎年1回行っていますので水遊びをしていないわけではありません。

さて、それはそれとして、透明なサンダルは染めないわけにはまいりません。

なにせ自分の好きな色に染められるのでやってる方も楽しいのです。温めた染料を使うので暑くて大変ですが。

そして、最初の一発目は遊びを入れずに売れ線のさわやか系にしようと思っていたのですが、

・その前に染めていたのがグリーンだった
・たまたまYoutubeでギター演奏を流して観ていた

のが相まって出来上がったのがこの色だー!(すごいよ!マサルさん風に)





はい、グリーンサンバーストです。

なかなか他では見ないオリジナリティあふれる一足になりました。

カラーリング自体はもちろん同じものは何足も作れますが、手染めなので柄自体にはばらつきが出ます。

ですので、当然すべてがオンリーワンの1足になっております。

このシーサンは紳士Mサイズ(25cm前後)なので、だいたい普段履いている靴が25.5cmの人にちょうど良いかと思います。

例によってマルシェルに出しましたので、「この写真に写っている手染めシーサン」が欲しい方はお早めにどぞ。




手染めダンヒル BENSUNPLUS 「レッド×ブラック」Sサイズ(24cm)

2023-04-28 13:41:47 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
ベンサン.JP飯田です。

ついに・・・ついにこれが作れる日がやってまいりました!(嬉)

そう、「手染めダンヒル(※)」です。

※ちなみに現在はカタログには「サンダルの名前」は載っておらず、型番が正式名称となるので俗称になります

ず~っと前から、

「ダンヒルにクリアがあればなー、レインブーツとか婦人用シューズで作ってんだからニシベさん作ってくれないかなー。個人的にお願いしたらとんでも無いロット数言われてどうせ諦めるハメになるんだろなー」

などと思っていたのに、2023年に展示会でいきなりクリアバージョンの発表!

もう、狂喜乱舞です。

ギフトショーにもニシベケミカルさんが出展されていたので、熱海からえっちらおっちら国際展示場ビッグサイトまで行って実物を確認し、ニシベケミカルの社長さんとも直接いろいろお話させていただきました。

その時に、「染めます」と宣言済みです。

染料や染めるための道具を完璧にスタンバイして、クリアのある丸中さんのホヌとかいろいろ染めながらクリアダンヒルを染める日を楽しみに待っていました。

そして4月の頭に約300足のクリアダンヒルが到着&販売開始!!

2日でほぼ全てなくなってしまい、染めに使う分もほぼ残りませんでした(てへペロ)

ということで、自分用に残しておいたサンダルで試作をして、できたウチの一つがこの・・・「レッド×ブラック」ダンヒルだー!



ということで、量産前の記念すべき試作品第一号手染めベンサンのお知らせでした。



手染めダンヒル BENSUNPLUS 「レッド×ブラック」Sサイズ(24cm)

ニシベケミカル VIC No.5000 Color Mask BENSAN

2021-02-10 13:34:22 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
昨年の秋以降、めっきりとモチベが落ちて更新していなかったんですがなんか急に更新したくなったのでまったり進行で更新再開します。


さて、今回ご紹介するのはニシベケミカルの「VIC No.5000 Color Mask BENSAN」。

2020年に鳴り物入りでデビューした、ニシベケミカル久々の新作でダンヒルのカスタマイズ商品です。

たしかこれがお披露目されたのが昨年(2020年)のギフトショーなどの展示会で、私は当日熱海から東京に行ったのにチケットを忘れて実物を見れなかった思い出があります。(バカ)


それはさておき、近年BENCHさんなどの活躍でカスタマイズダンヒルが脚光を浴びて、ベンサンが一気に「オシャレ」への階段を駆け上がりました。

とはいえ、ウチのスタンスは「商店街の履物屋」なので高額なおしゃれ商品を扱うこともなく

「ベンサンが陽の目を浴びてよかったなー」

くらいに思っていたのですが、ニシベケミカルのナンバリング商品であればウチも扱わざるを得ません。


実はブラックダンヒルの他にも「グレー(メタリックじゃありません)」があったりするんですが、全カラー全サイズを揃えるとなると(仕入れも高いし場所も取るので)結構大変なので、最初は

・ブラックダンヒル ×ブルー
・ブラックダンヒル × イエロー

だけに絞りました。



BENCHさんの商品に比べるとかなり安いんですが、ニシベのナンバリング商品としてはかなりの高額。

思い切った値段設定です。


実はこのColor Mask BENSAN、博報堂とのコラボ商品で関西の某プロジェクトで開発された商品。

博報堂さんが宣伝してくれればいいんですが今のところその気配も見えないので、いわゆる「フロンティア」と思われるお客様が購入してくれています。

さて、ではここで「"Color Mask BENSAN"」と検索エンジンで検索をして見てください。

これを販売してるのは、どうやら今のところ私だけのような気がしています。

つまり、ニシベケミカル的には売れている部類には入らないはず。


みなさんご存じの通り、ニシベさんは売れないサンダルは「廃番」にする可能性が高い(2021年のカタログにはもちろん載っていない)ので、もしかしたらこのまま無くなってしまう可能性も0ではないサンダルです。

「あの時、手にしておけばよかったなぁ」ということにならないように、財布の中身に余裕があって、なおかつ人とは違うベンサンが欲しい方は今のうちに手に入れてくださいませ。



ニシベケミカル E6ークス(イーロックス)

2020-09-18 17:05:47 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
このサンダルをいつ紹介しようか考えていましたが、ここ何回か現行品の記事が続いたのでこのタイミングで「一番のイロモノ」を出すことにしました。

その名も「E6ークス(イーロックス)」。

そう、見て一発でわかる通り、秋田新幹線 e6系「こまち」をモチーフにデザインされた、クロ●クスのような形をしたサンダルです。

クロ●クスに名前が似ているのは単なる偶然だと思います。


さてこのE6ークス、ニシベケミカルも良く引き受けたなと思う位の手の込んだ、そして単発でしか発売されないことが最初から確定していた珍品中の珍品です。





私が初めてこれを見たのはニシベケミカル本社のショールーム。

現行品のサンダルが居並ぶ中、異様なオーラ(超・誉め言葉)を出して展示されていたのがこれです。




「え?なんですか???これ??」

と驚いていると、ニシベケミカルの方が簡単に説明してくれました。


なんでも、JR東日本とのコラボ商品でごく少数だけ作られたとのこと。

裏側の「竿灯まつり」のデザインは学生さんの手によるものと聞いたような気がします。



で、家に帰ってから速攻で調べたのですが、作られたのがこの実物を初めて見た2016年をさかのぼること3年前の2013年。

当時の報道資料です。










秋田県で、しかも限られた足数がイベント等で販売されただけで当然現物が残っているはずもなく、

「まぁしょうがない、これはさすがに諦めよう」

と思いつつ、このサンダルのことをツイッターか何かにあげたところ・・。


なんと、ある方が

「飯田さんに譲ります」

とメールを送ってきてくださったのです!!!!!


メールをくださったのはライトな鉄道ファンの方で、特にこれに思い入れがあるわけでもないので飯田さんが持っていた方がいいだろう、ということでした。


しかも、メールをいただいたのが私がタモリ倶楽部に出演して2日後のことでエンドレスな大量の注文が来ており、出荷地獄で不眠不休の状態&驚きと感謝でナチュラルハイになったのを覚えています。

最初にあげた写真のE6-クスの現物は、そのようにして奇跡的に手に入れることができました。今でも感謝しております。


いただいたのは「Sサイズ」で、当初は「そんなサイズ作られていないはずなのにな?」と不思議に思っていたのですが、初回販売の翌年2014年に、これまた足数限定でSサイズが作られたようです。

■Sサイズ発売の報道資料



しかも最初より100円値段が上がっています。

サイズが違うということは「金型が違う」ということで、本来は数千足販売しないと金型代の元は取れないはずなのですが、なんというかお祭りだったんでしょうね。

ということで、JR東日本さんが何かの間違いでまた作ってくれない限り手に入ることはないこのサンダル。

一生ものとして普段は大事に箱に入れてしまってあります。


またリアルなフェスとかできるような状況になったら、展示品としてブースに飾ることにでもしたいと思います。




ニシベケミカル Chaming No.110 カナリヤ

2020-09-11 16:12:11 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
もっと早く紹介すべきサンダルだったのですが実物の写真を撮りなおしたのですっかり書くのが遅くなってしまいました。

ニシベケミカルの婦人用サンダルでダントツトップの地位を築いているのが、この「Chaming No.110 カナリヤ」。

■エンジ

■ブルー

■水色

■ピンク


正面から見るとミラーマン(古)のような風貌ですが、安定感はピカイチで、「履きやすい」「滑りにくい」「無難なデザイン」とツッカケとしてのベンサンの要件を見事に満たしたサンダルです。

このサンダル、なぜ定番なのかといいますと、古くから「ナース用抗菌衛生サンダル」として扱われ続けているからです。

ナース用品の専門サイトでは必ず扱われていると言っても過言ではありません。(特に水色)


それだけ定番なのにもかかわらず、例によって現在は街中で見つけるのはなかなか難しく、ニシベ製品を取り扱っている履物屋でないと置いていないのもまた事実。


何年か前、ある女性の方からいただいた電話が今でも忘れられません。


お客様:「このサンダル、どこにも置いてなくやっとベンサン.JPさんを見つけたんです!扱っていただいていて本当にありがとうございます!このサンダル、廃番になったりしないですよね?」

私:「いやー、これはずっと前からほぼ定番で女性用では一番多く作られているから無くなることはないと思いますよ」

お客様:「本当ですか!よかったです~!ベンサン.JPさんもつぶれないようにいつまでもがんばって売り続けて下さいね!」



最後の「つぶれないように頑張ってください」があまりにもインパクトが強すぎて

私「が、がんばります・・・」

としか言えなかったのですが、それくらいにこのカナリヤを求めている人にはたまらないサンダルだということだけはよくわかります。


一応裏側をお見せしておくと


こんな感じの非常にオーソドックスなスタイルで、ダンヒルなんかと同じ系列ですね。

ちなみにこのカナリヤ(とダンヒル)はニシベケミカルさんが立体商標を取得してますので、勝手にイラストとかにすると怒られちゃうかもしれませんのでお気を付けくださいね。


あと、このサンダルは指定入札がちょこちょこあるサンダルで、うちにもごくたまに相談が来るのですが、なにせニシベさんは受注生産な上に納期が読めないので200足とか300足を同じ色、同じサイズで、とかだと普通はまず揃いません。

医療系の大きな会社さんだったら在庫してるのかもしれませんがウチのような一人でやってるお気楽会社だといつ売れるかわからないサンダルを数百足もおいておくわけにはいかないんですよねー・・・。


ベンサン以外の(利益が高い)ものも扱うような会社であればなんてことないんでしょうが、しがないベンサン屋にはカナリヤの大量在庫は夢のまた夢です。

まぁそれはそれとして、このカナリヤは今の色組になる前は

・ターコイズ
・グリーン
・ローズ

と言ったカラーもラインナップに入っておりました。

街の履物屋さんならまだこれらのカラーもさりげなく置いてある可能性がありますので、良かったら探してみてくださいね。(はぁと)