ジャンプする人、体を揺らす人、太ももを叩く人・・・、
いつもはのんびりムードの玉名市役所前に緊張した空気が漂っていた。
市民マラソン大会ではないエリートランナーのロードレース、
「第61回金栗杯玉名ハーフマラソン大会」、
10時30分のスタートを前にエリートランナーが国道208号を占領していた。
「スタートラインに立った者はみな優勝者」とは熊本走ろう会の故加地会長の言葉だが、
今日のために過酷なトレーニングをこなし、体調をあわせ、
また、仕事や家庭などのスケジュールもあわせ、
5km、10km、15km、20km地点でトップ通過から12分という厳しい制限時間をものともせず、
全力を発揮しようとしているランナー、
その中に、同じ陸上部のしんえもんさんとS石君の姿もあった。
スタ-トのピストルと同時に飛び出すランナー、
あっという間に小さくなる背中に大声で声援をおくった。
すごいなぁ~と思うと同時に、羨ましくもある。
ホントは一緒に走りたい・・・素直にそう思った。
20km地点で声援をおくっていると、
強い北風をものともせずS石君が集団を引っ張って走ってきた(風よけにされている?)。
その集団の中には、しんえもんさんも・・・、陸上部のツートップの激しいバトル。
走り去っていく2人の背中に思わず声が出た。
「S石~、しんえも~ん(呼び捨てにしてごめんなさい)」、
沿道の人々をも熱くさせる走り、
さすがエリートランナー、感動をありがとう!