祖母祖母祖母 祖母の話し
昔 むかし その昔
千葉県印西市木下(きおろし)に
フクダ ギュウザエモンと言う表札の
大きな 大きな 名家があった そうな・・・
ギュウザエモンのお家には 福田秀代と言う
それは それは お転婆(おてんば)な娘が
いたそうな・・・
その福田分家には 福田正と言う男の子
がいたそうな・・・
それは それは 真面目で 頭もとっても
良かったそうな・・・
本家の娘は お転婆(おてんば)で いつも庭先の
太い木に 登っては 遠くの世界を見渡していた
そして分家の息子は そんな娘を見上げては
恋焦がれ(こいこがれ)ていたのだという !!
そんな 分家の息子に 本家の娘は 木の上から
いばら(小便)をかけたこともあるのだと聞く
そんな二人は いつしか恋仲に・・・
本家の娘と分家の息子の許されない恋は
二人を駆け落ちへと導いたそうな・・・
本家の母は そんな娘を案じて 大金を荷物の中に
忍ばせてくれていたのだという
そして 二人が落ち着いたのが上野だったようである
二人の住んでいた 住まいは空襲で焼け 畳の下に
隠しておいた 大金も焼けた
逃げきれなかった人々は 火だるまで不忍の池に飛び込み
不忍の池も水が無くなるほどに焼け野原だったと聞く
池にば ザリガニが 死骸の山に群がって 真っ赤に
なっていたという
祖母たちは それでも生きていたことを喜んだ
そして 祖父は その後・・・
1934年, 酒井医療(株)の福田 正が国産初の
三極真空管心電計を開発.
国内で初めて国産心電計を作った 福田正
更にその後 フクダ医理科研究所を設立・・・
フクダ産業を設立
福田 正 大正1年8月16日生まれ 平成17年死亡
福田 秀代 大正2年3月30日生まれ 平成17年死亡
夫を追いかけるように妻は 亡くなったという
2018年3月18日「施比受更為有福」(ボイスプログ)http://bethesda.at.webry.info/201803/article_12.html