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映画感想文 Vol.53 「デスノート (前編)」

2006年10月28日 | 映画感想文
DEATH NOTE (前編)
★★★★★☆☆☆☆☆



昨夜、TVでデスノートの前編を見た。

やっぱり二時間にまとめるには原作通りというわけにはいかない。だから、新キャラ投入は一件、余計に多くなって邪魔になるんじゃないか、という考えもあるが、映画だけのオリジナルキャラ・詩織は、むしろショートカットさせるために投入された、とわかる。

詩織は、まさにキラが警察本部に入るための動機付けのためだけのキャラでした。
役割が動機を作るためだけなので、もう後編ではいらない。なので、死にました。

デスノートは基本分かりやすい。
キャラはストーリーのために存在し、そのセオリーどおり、用がなくなると死にます。

造形に関しては、キラとLのキャラに関しては実写として違和感のないギリギリのラインでディフォルメを止めているので、大丈夫だった。

あと、やっぱ目についたのは、不自然なシーンが多かった。
コミックではアリだけどそれを実写ですると、違和感を抱いてしまう。

例えば、電車のシーンなんて、キラは明らかに不自然で、絶対不審者がられる。

漫画ではアリやけど、実写では変えるべき。あらかじめノートで行動を操作してるわけだから、事前にICレコーダー的端末に伝達する台詞をいくつか録音しておいて、乗客に紛れながらポケットの中で(マイクを通して)ボタンを押すだけであそこはクリアできるはず。その方が頭がいい。


あとは、公の場でリュークに話しすぎ。不自然に思われるし、ラストのシーンなんて、リュークにネタを明かすシーンだからって誰もいなくなるのはやっぱ不自然やし、そこで喋るのも油断しすぎ。もしそこも監視カメラで撮られてたら完全に負けですからね。

ラストの詩織とのキスも、伏線を消化させるために強引に繋げた感がある。あそこでキスはないだろう。やっぱオリジナルシーンだけにボロが出てしまう。

まあ何がいいたいかというと、映画版のライトはあまり頭が良さそうに見えないんよね。

天才っていうキャラを作るという事は、逆をいえば、穴を一つでも作ったら凡人になるという事。だから難しい。


全体的な感想としては、面白くはないわけじゃない。
ただ、本当に「後編」への長い予告編、でしたね。

正直、これで1800円は高い。

「後編」への楽しみ、というか期待感は逆になくなった。
何となく先が読めるし、コミックで描かれてた心理戦が見せ場として少ないような気もするし。だって、前編のラストでようやくLとご対面なんだから。

今回の日本テレビのこの放送は、一種の賭けですね。
全国放送なわけだから、「面白くなかった」と判断した人間多ければ、「後編」のプロモの逆効果だしね。

それとも、統計学は詳しくないからわからないけど、統計学的に「後編」を見たいと思う人は増える計算なのかな。これが成功に終われば、今後、前編・後編スタイルの映画は増えていくだろうね。

まあどちらにしろ、僕はDVDを待ちます。


映画よりも、今放送してるアニメ版は(今の所は原作どおりで)よくできてるから、こっち見るのもいいかも。


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『追記(2006.11.8)』

デスノート繋がりで、このニュース!

「DEATH NOTE」トリビュートアルバム第2弾発売決定!!

『The Song for DEATH NOTE-the movie-~the Last name TRIBUTE~』

参加アーティストは意外に豪華!

・ abingdon boys school
・ DOPING PANDA、KYONO(THE MAD CAPSULE MARKETS
・ ORANGE RANGE
・ ULTRA BRAiN
・ HIGH and MIGHTY COLOR
・ 高橋瞳
・ 加藤ミリヤ
・ RIZE
・ Tama
・ UVERworld


12月20日リリース!


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