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『バンブルビー』観てきました!

2019年03月24日 | 映画感想文
今作は、「トランスフォーマー」の公式スピンオフ作品で、リブート説が流れていましたが、プロデューサー曰く、それは否定されています。

しかし、ファンとしてはどうしても疑問に思う点があります。

それは、今作の舞台が1987年で、サイバトロン星でオートボットとディセプティコンの内乱が起こり、反乱軍のリーダー・オプティマス・プライムが味方を他の星へ避難させます。その中でバンブルビーを地球へ避難させるのですが、バンブルビーが初めて地球に降り立ったのが1987年になってしまうのです。

何がおかしいのかというと、前作「最後の騎士王」で明らかになった「オートボットは地球に大昔から存在し、あらゆる史実の裏側で暗躍していた」という真実があり、バンブルビーも第二次世界大戦中活動していたというシーンもありました。

プロデューサーが同じで、しかも公式の方の監督マイケル・ベイも今作のプロデュースを行ってる中で、なぜそういう戸惑うような設定にしたのか疑問なんです。でもプロデューサーはインタビューで、ちゃんと一作目につながるようにも作ってあるみたいなことを言ってるので、「スパイダーマン/ホームカミング」の8年後問題にまで発展しそうな謎になりそうな気がします。

さて、それは置いといて、ここからが本題ですが、

今作は、マイケル・ベイに変わり、トラヴィス・ナイト監督による初のトランスフォーマー作品であり、過去5作とどういう描き方の違いがあるのかすごく気になっていましたが、確かに違ってました。

マイケル・ベイのトランスフォーマーはとにかく無駄に長く、3時間は当たり前。爆発と虐殺シーンが多く敵味方入り乱れるシーンも多いため、敵味方の判別がつきにくい公式5作に比べ、今作はよりキッズに向けた心配りと、人間パートとオートボットパートの2つの問題を上手く2時間にまとめていてすごく好印象な作り方でした。

まず、オートボットも、バンブルビーと、バンブルビーを付け狙う2体のディセプティコンしかほぼ出てこないのですが、黄色、赤、青という三原色にキレイに色分けされているので、誰と誰が戦っているのか、誰が味方で誰が敵かがひと目でわかるようにしてあるのでキッズにもわかりやすい。しかも、デザインが、日本人が昔から知ってるトランスフォーマーのデザインに回帰していたことです。当初、マイケル・ベイ作品でもファンの声も受けたみたいですが、マイケル・ベイが自身の作品カラーに合わないということで、ああいうオリジナルデザインになったみたいですが、やはり日本人に親しみがあるデザインってあのコンボイなんですよ。

冒頭のサイバトロン星での戦いのわずかなシーンですが、デザインが味方、敵全て日本のトランスフォーマーのデザインになっていて、心躍りました。オプティマス・プライムもまんまコンボイでした。

ただ、ここもキッズに向けての配慮だとは思うんですが、オートボットって本来その星々に潜伏する際の擬態として車などをスキャンしてその形をコピーするのですが、サイバトロン星での戦いで、なぜ地球の乗り物にすでにスキャンされているのか謎でした。トランスフォーマー1作目では、スキャンする前はシルバーの機械生命体として描かれていましたから、そこも公式に繋がらないシーンの一つです。ハズブロが絡んでいるので、玩具ありきと言われたらそれまでですが。

総評としては、

主人公の抱える家族の問題(母と母の再婚相手との間に壁がある)、大好きだった実父が死んだことで飛び込み選手を止めた(トラウマ)を、オートボットとディセプティコンとの戦いの中で、見事両方解決し、主人公の成長物語としてちゃんと描いていた点、しかもバンブルビーの可愛らしさ、かっこよさの両面をちゃんと描けていた点など、素晴らしいまとめ方だと思いました。トランスフォーマーシリーズではおなじみの「塔」が今回もあり、塔を破壊する=勝利フラグというキッズにもわかりやすいシンプルな設定も良かったのかなと思います。やっぱり2時間くらいでまとめてくれたほうが見やすいですね。

あと、個人的に思ったところ。

トランスフォーマーシリーズは基本アニメですし、日本人声優の声で聴きたいところがあるので(オプティマスの声は玄田哲章さんで)、今回も吹き替え版で観たのですが、主人公に恋心を寄せる近所の同級生の声を志尊淳君が演じてたのですが、顔のパーツというか表情とかすごく志尊淳似で、シンクロしたのは自分だけでしょうか。土屋太鳳さんもアニメ「僕だけがいない街」で声優デビューしているだけあって、他の芸能人が吹き替えをするレベルを超えて上手かったと思います。声優の悠木碧さんも適役のシャッター役を演じてたのですが、エンドロールが流れるまで気づきませんでした。彼女の声は本当に似ているレベルを通り越してキャラによって全く別の声を作れるのですごいと思います。

公式6作目は現在脚本段階で、バンブルビー単独映画続編の方がもしかしたら公開が早いかもという噂です。






『バンブルビー』本編映像|真紅の瞳の暴走モード

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