暇を見つけて久々に小説を読んだという感じです。四月一発目小説レビューです。嘘ではないです。
恋愛小説アンソロジー
『 コ イ ノ カ オ リ 』
『水曜日の恋人』/角田光代
角田さんの文章は初めて読んだんですけど、すごく読みやすい。無駄な部分が省かれていて、必要でしかも最適な文章をチョイスして書いてる印象を受けた。だから、スラスラ読める。話も面白かった。ちょっと角田作品を読んでみようと思った。
『最後の教室』/島本理生
これは感想は分かれる気がする作品だと思いました。あと、いつも以上に「え? ここで終わんの?」が強いくらい唐突に終わりました。ページ最後の一行まで読んで、次のページめくったら真っ白なんですよ。「え?」と(ページを)飛ばしてないか、印刷ミスではないか、と疑うほど唐突過ぎて、驚きました。 僕的にはあまり好きじゃない作品でした。 まぁ初男主人公というのは新鮮でしたけど。
『泣きっつらにハニー』/栗田有起
この人は、セリフがすごく自然で、テンポもいい。言葉選びが独特で、(しかもタイトルから匂ってると思うが)西加奈子のように際立った色を持っている。物語は個人的にそんなに好きじゃなかったけど、作家のオリジナリティを感じさせてくれる作品でした。
『海の中には夜』/生田紗代
出ました。僕好みの作家が。ポスト島本理生を狙う逸材です。
まぁ僕の一歳年上というので親近感も湧くわけですが、何よりこの人は擬音語擬態語が上手い。ありきたりの表現じゃなく生田流の新しい表現なので、「そんな音やわ」と共感できるし、それを見た瞬間、才能を感じました。そのほかにも、表現し難い気持ちや描写を巧みに生田流に表現してるので、この人の作品はこれからもチェックしていくと思います。イイの見つけました。
『日をつなぐ』/宮下奈都
宮下さんは、新人作家ですけど、生年月日をみると40歳! きっと母親なんでしょう。ストーリーもそれがフルに活かされていました。書き方は本当に~した、~した、というテンポを重視した書き方で、読みやすい。しかも終わり方も一件唐突に終わってる気がするけど、モンチにも話した、10を語る終わり方じゃなくて、今回は4を語る終わり方だった。なのに、何となく予想はつく。そこはなかなかやるなぁと感心。
『犬と椎茸』/井上荒野
この人は、現在45歳(多分女性)らしいので、等身大の作品を書いてるな、という感じです。でも文体は若さを感じるというか、表現方法が枯渇していないな、という印象があった。日常を詳細や、微妙な人間関係を書くのが上手いのかな。でも個人的にはあまり面白くは感じませんでした。
_______________
アンソロジーいいですねぇ。
いろんな作者の品評会のようなもので、いろんな作家の作風を知ることができる。
知らない作家の本を一冊買うと面白くなかった時損するけど、アンソロジーならどれか一つは自分の好みに当てはまる作家が見つかるから大きなハズレはない。それで好みの作家が見つかれば、その作家の小説を読んでみようと思う。
ちょっとしばらくアンソロジーにハマってみようかな、と思います。
恋愛小説アンソロジー
『 コ イ ノ カ オ リ 』
『水曜日の恋人』/角田光代
角田さんの文章は初めて読んだんですけど、すごく読みやすい。無駄な部分が省かれていて、必要でしかも最適な文章をチョイスして書いてる印象を受けた。だから、スラスラ読める。話も面白かった。ちょっと角田作品を読んでみようと思った。
『最後の教室』/島本理生
これは感想は分かれる気がする作品だと思いました。あと、いつも以上に「え? ここで終わんの?」が強いくらい唐突に終わりました。ページ最後の一行まで読んで、次のページめくったら真っ白なんですよ。「え?」と(ページを)飛ばしてないか、印刷ミスではないか、と疑うほど唐突過ぎて、驚きました。 僕的にはあまり好きじゃない作品でした。 まぁ初男主人公というのは新鮮でしたけど。
『泣きっつらにハニー』/栗田有起
この人は、セリフがすごく自然で、テンポもいい。言葉選びが独特で、(しかもタイトルから匂ってると思うが)西加奈子のように際立った色を持っている。物語は個人的にそんなに好きじゃなかったけど、作家のオリジナリティを感じさせてくれる作品でした。
『海の中には夜』/生田紗代
出ました。僕好みの作家が。ポスト島本理生を狙う逸材です。
まぁ僕の一歳年上というので親近感も湧くわけですが、何よりこの人は擬音語擬態語が上手い。ありきたりの表現じゃなく生田流の新しい表現なので、「そんな音やわ」と共感できるし、それを見た瞬間、才能を感じました。そのほかにも、表現し難い気持ちや描写を巧みに生田流に表現してるので、この人の作品はこれからもチェックしていくと思います。イイの見つけました。
『日をつなぐ』/宮下奈都
宮下さんは、新人作家ですけど、生年月日をみると40歳! きっと母親なんでしょう。ストーリーもそれがフルに活かされていました。書き方は本当に~した、~した、というテンポを重視した書き方で、読みやすい。しかも終わり方も一件唐突に終わってる気がするけど、モンチにも話した、10を語る終わり方じゃなくて、今回は4を語る終わり方だった。なのに、何となく予想はつく。そこはなかなかやるなぁと感心。
『犬と椎茸』/井上荒野
この人は、現在45歳(多分女性)らしいので、等身大の作品を書いてるな、という感じです。でも文体は若さを感じるというか、表現方法が枯渇していないな、という印象があった。日常を詳細や、微妙な人間関係を書くのが上手いのかな。でも個人的にはあまり面白くは感じませんでした。
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アンソロジーいいですねぇ。
いろんな作者の品評会のようなもので、いろんな作家の作風を知ることができる。
知らない作家の本を一冊買うと面白くなかった時損するけど、アンソロジーならどれか一つは自分の好みに当てはまる作家が見つかるから大きなハズレはない。それで好みの作家が見つかれば、その作家の小説を読んでみようと思う。
ちょっとしばらくアンソロジーにハマってみようかな、と思います。