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ベストアルバムのこれからの在り方

2005年03月31日 | ちょっとした小噺
最近、ベストアルバムが売れないじゃないですか。
もうベストなんかよりオリジナルアルバムの方が売れる時代です。
これは、なぜかというと、パソコンの普及なんですよね。

今までは、CDを購入して、テープやMDに録音するしかベストアルバムを作る事ができなかったから、ベストアルバムという存在は充分有り得たわけです。むしろ、早く出ないかなぁ、やった出たかと待ち望ましい存在だったと思います。

でも、今や、パソコンは一人一台の時代ですし、パソコンのミュージックプレイヤーに曲を入れて聞く事がポピュラー化してきてます。僕もその一人です。
別にベストアルバムを買わなくても、全オリジナルアルバム、シングルを持っていれば、パソコンで自分好きな曲を自由に編集できるし、簡単に低コストでCD-RやRWに焼くことができるから、わざわざ持ってる曲ばかりの寄せ集めベストアルバムなんか買ってもメリットがないし、ただのファン泣かせにしかなりません。
もう、ベストアルバムは買う時代ではなく、自分で作る時代なんです。

レコード会社がファンを無視して勝手に編集したベスト出しても売れるわけがないんです。
しかも新曲ばかりのオリジナル(アルバム)と同じ値段なのも納得がいきません。
現に、さきほどリリースされたLUNA SEAのバラードベスト『SLOW』はオリコンのランキング20位内にも入ってなかったですから。

だから、最近は、未発表曲、新曲を入れたり、ニューミックス、ニューレコーディングなどの要素を入れて、販売促進しようとしてますが、それでも従来の売れ行きには届いていないのが現状です。

今は、iPod とかもありますし、これからはレンタル、ダウンロードの方が増えていくと思います。わざわざCDを一枚一枚入れ替えるより、パソコンやiPodなどの入れて一括した方が、選曲も楽だからです。これは持ってる人はわかってくれると思います。

だから、今後は、もっといろいろ試行錯誤して、ベストアルバムの存在意義を作っていかないと、アーティストにもファンにも失礼な商品になってしまいかねないし、ただのファン入門盤、パソコンを持ってない人用止まりになってしまいでしょう。

呼称においても、もう“ベスト”と付けるのは止めた方がいいと思います。
“シングルコレクション”はまだわかりますけど、ベストって誰目線の“ベスト”やねんって事ですからね。不鮮明過ぎます。せめて、セレクトアルバムくらいには変えないと。

LUNA SEAは可哀相ですよ。せっかく絶頂期の時に綺麗な幕引きをしたのに、今更寄せ集めベストを出されて、全然売れないという歴史を残してしまったのですから。LUNA SEAの顔に泥を塗る行為ですよ、これは。
全然“ベスト”を出し切れてないわけですから・・・。

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