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2.0

2008年06月13日 | ハイロブレイン
ヱヴァのようなリニューアルなら、○。

以下、完全個人的思考なので、読みたくない人は読まなくていいです。
ネタバレとか、そういう類のことは書いてません。



アニメーション界の巨匠庵野監督がヱヴァで、本領を発揮。
現代の人をまた魅了するとともに腕の差を見せ付けた。

樋口監督は邦画に行き、万人受けするエンターテイメントを製作し花を咲かせる。

さて、押井監督はというと、やはり巨匠なんだけども、パトレイバー、そして攻殻機動隊で、世界に名を馳せた。

しかし、それ以後、押井ブランドだから、押井監督だから公開できる作品が続き、
興行収入的にはさほど伸びていない。あの「イノセンス」でさえ。


そこで、勝負作として森博嗣ファンも獲得できる『スカイクロラ』の映画化。

しかし、周りのスタッフか、押井監督が上手いな、賢いな、と思ったところは、
同時に『攻殻機動隊』のフルリニューアル版『攻殻機動隊2.0』を公開させること。(パソコンのバージョンアップと同意だから2.0という意味が良い)


というのは、『スカイクロラ』だけの公開だと、大々的にプロモーションしてこけたら、もはや押井ブランドでも次が期待できないし、アンダーグラウンドにいってしまう。

そこで、ファンの多い最大の出世作『攻殻機動隊』のヴァージョンアップと銘打つ『-2.0』を公開させることで、リスク分散できる。


例えば、同時公開ゆえ、興行収入の比較は免れない。

『スカイクロラ』の方が入っていれば、これからの押井監督に期待できる、というポジティブな評価をされる。

『攻殻機動隊2.0』の方が入れば、やはり攻殻ファン、攻殻人気は10年以上経った今も健在、と改めて押井監督の才能を評価される。

要は、入らなかった作品より入った方の評価、宣伝が前に出るので、入らなかったという汚点は隠せる。

そして、どちらもあまり人が入らないという最悪のケースに関しても、
観客が分散したから、という答え方ができる。

つまり、単独公開よりもはるかにリスクを下げられる仕組みだといえる。

これで、少なくとも押井監督の評価が下がることはないし、ファンも離れないと思う。結果的には多分、ヱヴァ人気もあるし、今年くらいから、「この世代の巨匠がやってくれる」という流れになっていきそう。


これらは、最初に言った通り、僕独断的な推論なので、信じる信じないというレベルの話ではない。一素人の一つの考えに過ぎない。



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