スピルバーグが久々に子供から大人まで楽しめるエンターテイメントの娯楽映画のメガホンを取ったことでも有名ですが、何より予告編でも出ていたデロリアンやAKIRAのバイク、ガンダムといったアバターがゲーム内に登場することでも有名だったので、遅ればせながら映画の日に観てきました。
今作は、まさに王道中の王道といったストーリーで、凝ったことやひねくれた演出は一切していません。90年代に観ていた起承転結をしっかり守った誰もが楽しめる映画でした。
ここ最近は逆にそういったドストレートな作品は少なく、「スターウォーズ/最期のジェダイ」でさえ観客を騙すことに執着したり、いかに観客の予想を裏切るかに力が入りすぎている映画が目立っていましたが、久々に観るとやっぱり、「あぁ、映画ってやっぱこうでなくっちゃ」と溢れるような、2時間不思議の国に旅行しに行ってきた気分を味わえる作りです。といえば古臭く聞こえるかもしれませんが、そこに現代のエッセンスであるゲームの仮想現実、VRの世界を設定として取り入れたことで新しく感じることができるので、見事なバランスだなと。バランスで言えば、仮想現実世界のシーン、現実世界のシーンの対比や、ずっと仮想現実の世界に行きっきりではなく、ちゃんと現実パートも丁寧に描き、さらにはスピルバーグお得意のハラハラ・ドキドキカーチェイスシーンも健在で、久々にスピルバーグ観たって感傷にも浸れます。
そして、今回結果的に良かったのはポスターを見ずに、予告編以外一切の予備知識を入れずに観に行ったことが功を奏しました。まぁ、円盤化されたらもうネタバレもあったもんじゃないのでまだ公開している間に観に行ってほしいです。
というのは、主人公たちはゲームの中の仮想現実の世界でアバター（ゲーム内のキャラ）に扮し、そこで日常生活を送ったり、そこで出会ったり、友達や恋人を作ったりしてます。（オンラインゲームをプレイしたことがある方ならすぐに入っていける設定で、まさにVR時代到来の今がまさに旬の作品だなという印象。）そこでヒロインや仲間たちと初対面するのがゲームの世界「オアシス」の中なので、後半明かされる現実世界の本当の顔っていうのが知らないで観たほうが絶対に観る側も得します。特にヒロインは、オアシスの中ではすごく魅力的に描かれているので、いったい現実世界ではどんな子なんだろうと楽しみに観ていけるのですが、ポスターで完全にネタバレしてしまっているので、劇中の「もしかしたら男かもしれないよ？」っていうフリも完全に死んでます。
作品のテーマも、幾度となく取り扱われている「ゲームの非現実より現実を見ろ」っていうところを2時間かけて描いているのですが、よくゲーム＝悪という描き方ではなく、ゲームの世界も肯定しつつ、なお現実も大切にしようねっていうことを全く説教臭くなく描けているので、素晴らしいと思います。普通、スピルバーグのような歳になると説教臭い映画を撮るのですが、ここまでジュブナイルを忘れず恋愛もすごく健全に描けるのってやっぱ、場数でしょうね。若い監督もどんどん頭角を現してきている中、巨匠なめんなよっていうね。
ストーリーに関してもシンプルで、オアシスの創設者が残した遺言「オアシスの中に3つの鍵を隠した。全部揃えた者にオアシスの運営権を授ける。さぁ探せ」を聞いた全プレイヤーがその鍵を巡って競争するというもの。ただ、その鍵の在処が、ゲームをやっている人間ならもっと早く気づけるでしょっていうくらいの難易度に疑問が残りました。創設者のことなら何でも知ってるというゲームオタクの主人公だから探し出せたという流れにはなっているのですが、オタクはもっといるはずで、オタクならなおさら見つけられてもおかしくないレベルなのがちょっと気になりました。特に第一の鍵なんて、マリオカートだって早い段階でそういうプレイする人いるくらいなので。第二はまぁまぁの難易度でしたが、最後のなんてレトロゲームのオタクなら一発でわかることですからね。
ただ、これが本当の「レディープレイヤー1」というゲームソフトなら難易度ガバガバの駄作ですが、映画にするにああたっては意味が違ってきます。映画は普段ゲームをやらない観客もいますので、そういう層や、謎解きが不得意な方にも少し考えれば謎が解けるようにしないといけないので、そのバランス調整が難しいのはわかります。コントやCMで未だにゲーム感を出すためにファミコン風のドット絵を使うのと似てますよね。
個人的には、やっぱ予告編の「俺はガンダムで行く！」って日本語で言ってガンダムのアバターで戦うシーンが熱かったですね。
本当に難しくなく、頭真っ白で行っても純粋に楽しめる娯楽映画なので、ぜひ！
映画『レディ・プレイヤー1』日本限定クリップ映像（ガンダム編）【HD】
今作は、まさに王道中の王道といったストーリーで、凝ったことやひねくれた演出は一切していません。90年代に観ていた起承転結をしっかり守った誰もが楽しめる映画でした。
ここ最近は逆にそういったドストレートな作品は少なく、「スターウォーズ/最期のジェダイ」でさえ観客を騙すことに執着したり、いかに観客の予想を裏切るかに力が入りすぎている映画が目立っていましたが、久々に観るとやっぱり、「あぁ、映画ってやっぱこうでなくっちゃ」と溢れるような、2時間不思議の国に旅行しに行ってきた気分を味わえる作りです。といえば古臭く聞こえるかもしれませんが、そこに現代のエッセンスであるゲームの仮想現実、VRの世界を設定として取り入れたことで新しく感じることができるので、見事なバランスだなと。バランスで言えば、仮想現実世界のシーン、現実世界のシーンの対比や、ずっと仮想現実の世界に行きっきりではなく、ちゃんと現実パートも丁寧に描き、さらにはスピルバーグお得意のハラハラ・ドキドキカーチェイスシーンも健在で、久々にスピルバーグ観たって感傷にも浸れます。
そして、今回結果的に良かったのはポスターを見ずに、予告編以外一切の予備知識を入れずに観に行ったことが功を奏しました。まぁ、円盤化されたらもうネタバレもあったもんじゃないのでまだ公開している間に観に行ってほしいです。
というのは、主人公たちはゲームの中の仮想現実の世界でアバター（ゲーム内のキャラ）に扮し、そこで日常生活を送ったり、そこで出会ったり、友達や恋人を作ったりしてます。（オンラインゲームをプレイしたことがある方ならすぐに入っていける設定で、まさにVR時代到来の今がまさに旬の作品だなという印象。）そこでヒロインや仲間たちと初対面するのがゲームの世界「オアシス」の中なので、後半明かされる現実世界の本当の顔っていうのが知らないで観たほうが絶対に観る側も得します。特にヒロインは、オアシスの中ではすごく魅力的に描かれているので、いったい現実世界ではどんな子なんだろうと楽しみに観ていけるのですが、ポスターで完全にネタバレしてしまっているので、劇中の「もしかしたら男かもしれないよ？」っていうフリも完全に死んでます。
作品のテーマも、幾度となく取り扱われている「ゲームの非現実より現実を見ろ」っていうところを2時間かけて描いているのですが、よくゲーム＝悪という描き方ではなく、ゲームの世界も肯定しつつ、なお現実も大切にしようねっていうことを全く説教臭くなく描けているので、素晴らしいと思います。普通、スピルバーグのような歳になると説教臭い映画を撮るのですが、ここまでジュブナイルを忘れず恋愛もすごく健全に描けるのってやっぱ、場数でしょうね。若い監督もどんどん頭角を現してきている中、巨匠なめんなよっていうね。
ストーリーに関してもシンプルで、オアシスの創設者が残した遺言「オアシスの中に3つの鍵を隠した。全部揃えた者にオアシスの運営権を授ける。さぁ探せ」を聞いた全プレイヤーがその鍵を巡って競争するというもの。ただ、その鍵の在処が、ゲームをやっている人間ならもっと早く気づけるでしょっていうくらいの難易度に疑問が残りました。創設者のことなら何でも知ってるというゲームオタクの主人公だから探し出せたという流れにはなっているのですが、オタクはもっといるはずで、オタクならなおさら見つけられてもおかしくないレベルなのがちょっと気になりました。特に第一の鍵なんて、マリオカートだって早い段階でそういうプレイする人いるくらいなので。第二はまぁまぁの難易度でしたが、最後のなんてレトロゲームのオタクなら一発でわかることですからね。
ただ、これが本当の「レディープレイヤー1」というゲームソフトなら難易度ガバガバの駄作ですが、映画にするにああたっては意味が違ってきます。映画は普段ゲームをやらない観客もいますので、そういう層や、謎解きが不得意な方にも少し考えれば謎が解けるようにしないといけないので、そのバランス調整が難しいのはわかります。コントやCMで未だにゲーム感を出すためにファミコン風のドット絵を使うのと似てますよね。
個人的には、やっぱ予告編の「俺はガンダムで行く！」って日本語で言ってガンダムのアバターで戦うシーンが熱かったですね。
本当に難しくなく、頭真っ白で行っても純粋に楽しめる娯楽映画なので、ぜひ！
映画『レディ・プレイヤー1』日本限定クリップ映像（ガンダム編）【HD】
