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映画感想文 Vol.3 「ゲロッパ!」

2005年03月10日 | 映画感想文
Vol.3 ゲロッパ! (2003)
★★★★★★★☆☆☆



これは、井筒監督最新作…ではなくて、(最新作『パッチギ!』は絶賛公開中!)前作の『ゲロッパ』です。

ちょうど1年ほど前にレンタルで観ました。
あれほどワイドショーで辛口コメント言う限りは自分はどうやねんっていう感じで観たんですけど、やっぱ口だけじゃなかった。おもろい!空気感というかノリがいいですね。

西田敏行さんが主人公で、元ヤクザのボスだったんですけど、とにかく今までのヤクザものとは違っていて、全編通してコメディ。知り合いにいてもいいくらいのおっさんですね(笑)。

まぁ、所々暴力シーンがあるんですけど、全然怖くないし、むしろそういう見せ方はしてないと思うんですよ。なんというか、漫画で言う、ふざけて仲間にボコられるって砂埃が舞うっていうシーンに近いものがありますね。

後半、十数年ぶりの親子対面の泣くシーンもあるんですけど、僕はあまり泣けませんでした。
でもなぜか、娘(常盤貴子)に子供がいるんですけど、まぁ西田さんの孫にあたるわけで。その西田さんと孫とのからみシーンは、なんかよかったです。元ヤクザのボスが孫に引っ張り回されてる感があって、そこがなんかよかったですね。そこでちょっと涙が出たくらいで。号泣とまではいきませんでしたけど。ほろりって表現がベターかな。

あと、エンディングはオールキャストでダンスするという井筒監督らしい演出で、Soulheadの歌う「Get Up!」にのせてみんな踊っているんですけど、それもなんか良くて、観終って楽しいって気分にさせられました。ハートフルな雰囲気を感じました。

こういう演出の映画ってあまりないので新鮮でした。
ある意味、だから井筒監督ってすごいなぁと。口だけやなかったんやと。でも、映画って考えるとちょっともったいないかなぁと。

映画という概念は具体的にはないんですけど、映画ってやっぱテレビではできない事をやってほしいという一観客としての願望っていうのが自分の中にあって、そういう意味ではこれはテレビでもできたんじゃないかなぁと。そんなに映画にこだわる必要もないんじゃないかなぁ。
まぁ素人からの意見だから、もし監督がそれを聞いたら「ばかやろう、わかってないんだよ素人は!」って言われそうですけどね(笑)。
でもこれはあくまで僕の独断の感想なんで、おもしろいと言っても1000円がいっぱいいっぱいですね。
DVD買うほどまではいかなかったです。

もうすぐWOWOWで放送するらしいので、この機会にぜひ観てはいかが?

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