「ほらみて~私みたいに死ぬ前に一回伊勢にいっとこうっていう人たちばっかりよ!がはは!」という母のトンでも発言からはじまった伊勢旅行(44人のツアー)に行ってきました。
ミクシにも書いたけど人生で「金比羅山」「善光寺」「伊勢神宮」にはいっとかないといけないという話を聞いてから、ことあるごとに「あ~伊勢だけ行ってないわ~」とぼやいていた母の念願の伊勢旅行。
私も、伊勢に引っ越した大学の友達S子に会うためにお互いの利害が一致して一緒に行くことになりました。
親孝行だねと言ってくださった方がいらっしゃいましたが・・・・
私だって素敵な旦那様やかわいい子どもがいたならば、そちらを優先するのですが幸か不幸か今のところ優先できるのが両親でありまして・・・・
しかも母の素敵な旦那様であるマイダデイは「そんなもんいくか!」の一言。
母も私も旅行に行ってくれるのが、お互いにお互いだけだというわけです。
母曰く「あんたってほんとに自分の娘ながらかわいそうな子よね」と・・
あんたが行こうっていっておいてそらねえだろと思ったので
「お互いにね」と言ってやった。
そんな母はバスの座席を後ろに下げようとして「何これ!下がらないじゃない!」と手すりを一生懸命ごそごそしてた。
長いたびになりそうだ。
伊勢へはむちゃんこ遠かった。長野県中からかき集めていくので私どもの待ち合わせ6時から長野県最後の待ち合わせ場所にいるひとは8時半と2時間半もかかっている。ドナドナだ。
最終的に伊勢までは8時間かかった。
アクト巡業で慣れているとはいえさすがに遠かった。
最初になんとか湾の遊覧ということで船にのって、その案内する人に「信州長野の贅沢旅行のみなさま~」と言われながらほんの5グラムくらいのホタテを食べた。
そして、ホテルに4時について死んでしまいそうなくらい暇だった。
本のひとつでも持ってくるべきだったと思った。
目の前が千鳥が浜という海で奈良からきたというちびっこたちと本気で小一時間遊んだ。
あと少し遊んだら完全に文通しそうなくらい仲良くなった。
そんで、やっと夕飯になった。
このツアーの題名が「伊勢えび・あわび・松坂牛の伊勢三大味覚会席」というものだったので、多少期待して小腹もすかせてのぞんだ。
そしてドナドナ状態で長野からやってきた44名はほんのちょびっとだけしか存在が確認できないその「伊勢えび・あわび・松阪牛」をいただいた。
母は「伊勢えびって食べるところ少ししかないのね~」と本気で言ってたので
私も「松阪牛もずいぶん薄いのね~」と母の天然の真似をして言ったみた。
夜に高田ジュンジと元おさるがテレビでパワースポットの伊勢の特集やるということで母は楽しみにしてた。しかし、眠気には勝てず
母「10時半になったら起こして」と眠った。
しばらくして10時半になったので母を起こした。
しかし「ちょっと見といて」と言われた。
私は見たくもないテレビを見ていた。
すると母は「ねえ。もう寝たら?」と。
おいおいと思ったけど、私も別にパワースポットがどこでもいいしト思ってたから眠った。すると次の朝
母「ねえ、昨日のパワースポットの番組見てくれた?」と。
・・・・
いいですけどね。母と旅をするというのはそういうことだから。
朝は「やっぱり長野県民は海にうえてるわ」といって母は海辺を散歩しにいった。
ホテルを出てしばらくすると、ガイドさんや添乗員さんがドタドタしだした。そしたら、添乗員さんがものすごい声で
「運転手さん!!バス止めてください!」というのだ。
何かが起こったというのはわかった。
バスはどこかの駐車場に停車して添乗員さんが上司に電話しているのを聞いてると
「お客様が一人もう意識がないくらいになってしまわれて・・今救急車呼びました。」と・・・しばらくして救急車が来た。
後ろの座席にいたまだ20代の女性がほんとに意識なく顔面蒼白に状態で運ばれていった・・・
ものすごいびっくりしたけど、添乗員さんの説明では「貧血らしい」とのこと。
とりあえず命には別状ないということで安心。
バス内は少々騒然としたまま、夫婦岩へ。
母に「あんた、なんで私ときてるのよ?」と言われながら・・夫婦岩を背に写真をとる私たち。(写真はHPのもの)
ここで、私にとって目からうろこのことが・・
神社やお寺で参拝の際に書いていただけるという制度があることを初めて知る。
(なんていうの?)
私も夫婦岩でノートみたいのを買って書いていただく。。
うれしす。これから集めよう。教えてくださった九州からきたかたはもう何冊も持っているらしく「棺おけに持って行けるのよ」と。
いい人生の目標ができた。これを集めて棺おけに入れてもらうぞ!
(写真)
真珠の店やお土産の店に連れて行かれたあと、いよいよメインディッシュの伊勢神宮へ。
雨も降りそうな感じだったけど、なんとかもちそうという感じで
伊勢うどんとてこね寿司を食べて、わざわざ伊勢神宮まできてくれた
S子一家と会う、旦那のNりNりも、1歳半になる娘のSねちゃんも久々でうれしかった(S子とはFの結婚式に会えたけど)
ツアーの集合時間になったので伊勢神宮参りをしようとした瞬間
ドドドドドドドーーーーーーと・・
豪雨になった。
待ってましたというばかりにももすごい雨だった。
さっきまで平気だったのに、それ行くぞってときに豪雨
大歓迎を受けながらの伊勢神宮参り。
雨をしのぎながらそそくさとおまいりする。
母は大感激「もうこれでいつでも死ねるわ~心のこりないわ~」と。
しかし、母はそんなすぐあと「あ。北海道にも行きたいわ~」
「来年屋久島にしない?」と・・・
まだまだ死ねなそうですね。
S子たちと「おかげ横丁」を散策。
あの赤福も購入した。どこへいっても
「賞味期限は明日までです」と言ってたが
長年にわたり人体実験で「少々は大丈夫」と分かっているはずなので
けっこう購入した。
救急車で運ばれた彼女もケロッと復活してバスに乗ってた安心した。
また8時間くらいかけて帰宅。
なんだかんだあったけど、伊勢はいいころでした。
人生3大参拝義務「善光寺」「金比羅山」「伊勢神宮」母と行けてよかったです。
次は素敵な旦那様と行きたいです。
早く行きたいです。
なんとかして行きたいです。
S子と会ってるときボソッと母が私に
「ねえ、S子さん、ちゃんと旦那に保険かけてる?」と。
「大切よ」と。
帰りのバスでも私に言うのは
「旦那に保険これ大切」
というものでした。
・・・
次の日おじいちゃんに「赤福」持って行きました。
お土産のお守りを「ありがとう」「うれしいわい」と言ってもらってくれたおじいちゃん。
おじいちゃんの娘が母というのが信じられません。