オイラは、ボイラ 寒がりボイラ

6月から9月まで迄の4か月間は、失業状態ですが、冬期間はボイラーマンとして出身高校を暖めています。

浦安に出てきて3ヶ月、ボーナスにビックリする美也。

2017年04月01日 11時08分23秒 | 北のポエム・北海道発のエッセー
 美也は北海道を後にして、3ヶ月がたった。
浦嶋製作所での製品管理と出荷の仕事は、西田主任が丁寧に教えてくれているおかげで、随分覚えた。リフトの運転も上達し、
スムーズに荷物を運んだり、積み上げたりする事が出来るようになっていた。西田主任は、自分のしてきた仕事を美也に任し、
退職する為に、細かな裏技や自分が考えた要領を詳しく教えてくれた。平日は、仕事が忙しく毎日夜8時近くまで残業していた。
寮に帰って、コンビニの弁当を食べる事が多くなり、定食屋にはあまり行かなくなっていた。洗濯機に洗濯物を入れて、風呂に入り
一息つくと、10時をまわっていた。テレビを見て11時半ごろには寝る生活が続いていた。

 6月25日は、給料日であり、又、初めてのボーナス支給日であった。
美也は勤めてまだ3ヶ月なので、万度にはでないと思っていた。マツダの出した新車が予想以上に売れていて、その影響で浦嶋
製作所も受注が増えていて利益を上げていた。美也には基本給の1.3倍分の24万円が支給された。長く勤めている工員には、
1.8ヶ月分支給されたようだ。美也は十万円以下だろうと思っていたので、ビックリした。ボーナスが出たら50ccのスクーターを
買おうと思っていたが、欲が出てもっと大きなバイクに乗りたくなった。彩夏の住む鎌倉までバイクで行きたいと考えていたのだ。
其のためには、普通二輪の免許を取らなくてはならない。自動車学校に通うには、休みの日だけでは足りない。免許費用は12万円だ。
いろいろ考えた末、美也は西田主任に相談してみようと思った。「休みはくれないだろうな。」と思っていたが、以外にも西田主任は、
「水曜日なら15時で上がっていいぞ。」「俺一人で十分こなせる仕事量の日だからな。」と言ってくれた。自動車学校を調べてみると
日曜日に一日と水曜日の夕方の教習だと1ヶ月ぐらいで普通二輪(400cc)の免許が取れそうだった。美也はバイクの免許を取ることを
決めた。十万円も出せば、中古のバイクも買える事も調べて分った。7月中旬から近くの葛西橋自動車教習所に通う事にした。


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