- このガンについては、「発ガン物質というものがあって、それがもとでガンになる」ということが、よく言われています。
- では、そういうことが現実にあるかどうかということですが、確かに、ガンを促進するような物質があることは事実です。
- しかしながら、それは、ガンを促進することはあっても、ガンの原因をつくることはないのです。物質には、ガンの原因をつくるだけの力はありません。それは、ガンを触発し、促すための、触媒作用を果たすことはあっても、そのガンそのものの原因はつくらないのです。
- ガンは、まさしく、精神の病念が現象化してきたものといってよいでしょう。
- 想念の曇りが肉体の内部に反映してきているのです。
- ガンは、人間の心のなかの葛藤、鬱屈したもの、それらが発生原因の一つになっています。ガンにかかる方には、たいてい、心の内部に葛藤があります。心の葛藤が、しがらみとなって、その病念が異質な細胞をつくっていくのです。もちろん、そのきっかけは、いろいろあります。
- それでは、ガンの治療法として、いかなるものがよいのでしょうか。物質的治療と精神的治療の両面があるでしょうが、「何がほんとうに効くのか」ということが大切な検討課題となりましょう。
- 第一に、ガンの原因は過度のストレスであることが根本なので、まず、実際の人生のなかのしがらみを解決することが大事です。たいてい、何らかのしがらみを持っていますから、それをまず片付ける。これが一つです。
- 第二に、ガンをつくりやすい人は、「非常に念が強い」という傾向を持っています。その念いが一点に集中すると、肉体を変化させるまでの力を持つわけです。そして、結局、自己処罰の念というものがガン細胞をつくっていくことが多いのです。
- そういう人は、念が強く、その念が自分を裁く方向に働いていると言えるのです。「自分を裁く」という念、「自分を処罰する」という念が、ガン細胞をつくっていることが多い。現代社会にまん延している自己否定的勘定、「『自分は駄目なんだ』ということを、日々、確認させられている」という現状、これが原因となり、そうした病念となっていることが多いのです。
- したがって、結局は、「その念を解放し、明るい方向に向けていく」ということがどうしても必要に思います。
- ガン治療法の一つとしては、「心を解放する働きを持つ食事を摂る」ということが大事です。
- 一つには、カルシウム分が重要だと思います。カルシウムを摂ることによって、神経の過敏さを治めることができます。
- あとは、植物性のものをよく摂るということです。
植物の中には、ガン細胞の発育を阻止するものが含まれているのです。植物のなかでも特に重要なのは緑色の濃い植物です。葉緑素のなかに、ガンの発育を妨げる要素が入っているのです。葉緑素は、植物が伸びやかに生きていくことを助長している物質ですから、それが体に効くわけなのです。
『大川隆法霊言全集』 第34巻 エドガー・ケーシーの霊言①