医学が日進月歩していることを実感させられました。
もう、ダヴィンチサージェンは過去のものになりつつあります。
今日、届いた日経メディカルを読んで暗澹とした気持ちになりました。
なんと、僧帽弁閉鎖不全症の新たな術式が阪大で行われたというのです。
Neo Chordは、ダヴィンチでの手術よりも低侵襲で、なおかつ人工心肺を使わないというのです。
TMVRまでは最近の術式として知っていましたが、今回のNeo Chordは更に高度で、これ以上の僧帽弁閉鎖不全の手術はないといって過言ではないでしょう。
https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/31789607
なによりも人工心肺を使わないメリットは大きく、ダヴィンチでの小切開術式よりも更に患者の負担は少ない僧帽弁の手術です。
おそらく抗凝固薬の服用期間も短いのではないでしょうか。
胸骨を切開する心臓手術の時代は完全に過去のものになったということです。
昨年3月、渡邊先生の診察を受けた際、
『次もまたダヴィンチでやってもらえますか?』
と伺ったら、
『次は内視鏡でしょう。ちょっと寂しいけどね』
とおっしゃられました。
本当に正直な先生だと、今実感させられました。
先生はNeo Chordもご存じだったのでしょう。
でも、蟷螂は渡邊先生に執刀していただき、後悔していません。
医学は日進月歩。
蟷螂のダヴィンチサージェンは自費だったので400万円近くの費用が掛かりましたが、2018年に保険適応になり、今は10万円程度。
特別定額給付金の金額で済みます。
なので新型コロナウイルスだって、絶対に制御できると信じて疑っていません。
ただそれが、蟷螂が生きているうちに可能かというと、なんだか心もとないです。
身体の機能的な部分は医学の進歩で解消できても、未知のウイルスに医学が追い付き追い越せるかというと、疑問だからです。
とりあえず今できることはウイルスを体内に入れないこと、薬やワクチンを当てにしてはいけない段階であることは間違いないでしょう。