中国に入れ込み、カネも人もモノもつぎ込んできた日本、それがコロナで瓦解と化そうとしているのは、リスクヘッジをしなかった報いだと思います。
大手はベトナムやマレーシア、インドネシアなどに生産拠点を移しましたが、安価な労働力に頼る中小メーカーや、中国13億人を相手にしている小売業は深刻でしょう。
後には戻れないけれど、人命にはかえられないので、苦渋の決断を迫られた格好です。
蟷螂はブログ開設時から、中国は色々な意味で危険なので、ヒト、金、モノは日本に回帰させた方がいいと訴えてきました。
中国から手を引く過去の最大のきっかけは、日本車をひっくり返し、日本食の店や小売店を襲撃した、愛国無罪の大事件でしょう。
あの時がターニングポイントになり、大企業は東南アジアへ生産拠点を分散しました。
パナソニックの製品はマレーシア製が多い感じです。
EPSON心拍計はメイドインジャパン、オムロン心電図計は日本製。
先日プラスチックが崩壊して、天井からパラパラ破片が落ちてきたアイリスオーヤマの照明器具は、メイドインチャイナでした。
トヨタは武漢に現地生産の拠点を置いていたようですが、純粋なノックダウン方式なのでしょうか?
日産がゴーン問題で急降下して、我が世の春を謳歌しようとした矢先に武漢コロナに襲われたトヨタ。
いずれにしても中国でモノが売れなくなったら潮が引くようにみんな引き上げるはずです。
スプラトリー諸島を強引に自国のものと強弁して軍事基地を作っている暇があったら、まず自国の悪食文化の改革から進めるべきだと思います。