蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って19年モットーは是々非々の団塊世代です。

『田舎暮らしに殺されない法』を読む

2009-01-20 00:42:42 | 文学
丸山健二著『田舎暮らしに殺されない法』を読む。
最近はやたらと、田舎暮らしを賛美するテレビ番組が多く、田舎だけではなく海外移住を称賛する番組までが出現するに至って、何かそら恐ろしいものを感じていたので、本書が警鐘を鳴らしている感があり、ですます調で優しく書かれている中にも、相当の覚悟をしなければ地方移住等するべきではないという、極めて真面目な一冊だ。
↓にも書いたが、NPOのいかがわしさにも、彼は触れている。

海外移住、年金を日本からもらって海外で消費する。どこか釈然としない。
彼らは60才で年金を支給されている。
それで日本にさよならだ。我々は65才までなんとか食い繋がなければ、餓死する(実際にこれから餓死者や食い詰めた自殺者が続出することは、間違いない)。
まだ日本に金を落とす田舎暮らしの方が、真っ当な生き方だ。

海外に移住して、結局その土地に馴染めず、あげくは医療水準の低さと言葉の壁に悩まされ、海外でなければかからないような重大な疾病に罹患し、年老いてから老人保険も充実している日本に帰ってきて、国家に迷惑をかける。
私は海外移住をするのならば、国籍も移してほしいと考えている。
60才そこそこで年金をもらい、海外へさっさと遊びがてらの移住をし、都合が悪くなると日本へ帰ってくる。
日本のように、水と治安がただ同然の国は、そうないのだ(もっとも最近は事情が少し変わってきているが)。
丸山氏にも、そのところの事情をどう考えているかお訊きしたいものだ。
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