若いころ、同居人が始めてもらったボーナス。
なんとケチな同居人にしては大盤振る舞い?で、当時2万6000円の大金をはたいて買ってくれたグランドセイコーの腕時計。
結婚前だったのですが、海老で鯛を釣る?作戦だったのでしょうか。
その後結婚して勤め人になり、蟷螂の左腕で喜怒哀楽を共にしていたグランドセイコー、幾度となく服部時計店で修理をしてもらっていましたが、防水という概念の無い蟷螂は、雨の日も風の日も共にしていて遂に・・・
そのうちクォーツが全盛になり、精度の面からもクォーツに軍配が上がって蟷螂もクォーツ派になり、グランドセイコーはお蔵入りとなりました。
30代後半くらいのとき、同居人が買ってきてくれたタグホイヤーもどきの時計を腕に同級生にあった時、『それ、タグホイヤー?』と聞かれた蟷螂はしどろもどろ。
『いゃ、なんて書いてあるんだろう』と腕時計を観た時、同級生が勝ち誇ったように腕を見せ、『偽物をしているようじゃ』とかなんとか言い、蟷螂は『なるほど、持ち物はいいものを持たなければいけないな』と思って同居人に話すと、数日後、蟷螂に同居人がタグホイヤーの腕時計を差し出しました。
キラキラしているその時計は、質店のセールで買ってきたといいました。
蟷螂の趣味は多彩?で、オーディオやカメラと変遷しましたが、そのころのもので残っているのはマミヤの中判カメラだけです。
ラックスのパワーアンプは針の動きが繊細でしたが、他人にあげました。
ただ、かさばらない腕時計蒐集の趣味だけは残っています。
ただ、この腕時計の趣味は、メンテナンスという大敵が待ち構えており、蟷螂は押上の修理工房を馴染みにしていました。
近くには鑑〇団の専属鑑定士の店もあるのですが、どうも高ピーで、自分の店で売った商品以外は面倒くさいのかどうか、相手にしてくれません。
なのでちょっと足を延ばして押上の店を頼りにしていたのですが、コロナ発生時には確かにあったその店へ電話をかけても繋がりません。
調べてみると、社長が急死して店じまいしたようで、メンテナンスをどうするか、悩んでいました。
喫緊の課題はオールドモデルのRolexです。
一度手放したモデルを最近再入手したのですが難がありました。
今日、N〇Kで余命宣告された人の日常を紹介していましたが、蟷螂だって2017年の2月に心臓手術を受けたときに、『余命10年?』と言われているのであと3年?
高校の同級生に時計修理師学校の講師をしていた者がいるのですが、連絡が付きません。
彼はクラス会のときボールウォッチ(渋い!)をしていました。
土建屋のクラスメートはRolexのデイデイトブラックフェイス。
手っ取り早く自己を表現するのは腕時計なのでしょう。
もっとも今はスマホがあれば煩わしい時刻合わせの必要もないので、腕時計をする若者が少なくなっています。
蟷螂だって普段使いはエプソンの心拍系を兼ねたスマートウォッチなのですから。