盗作

北海道の新聞社の公募で、盗作作品を佳作として掲載したそうだ。もちろん、盗作が露見してから佳作も取り消されたそうだが、問題は盗作した者の年齢だ。なんとオン年78才だそうな…向田邦子の作品を盗作したそうだが、あながち選者を責められない。日本で発行されている小説などは天文学的数字？だろうし、そのすべてに目を通すなどは不可能に近い。ただ向田作品を読んでいれば、『あ、文体が似てるな』と気がつくかもしれないが、いずれにしても航空機事故で夭逝した向田さんも、苦笑をしていることだろう。なにしろ、78才の老人が公募で選出されたのだから…それに比べれば私などまだまだ子供。その老人は送検されるのかなぁ？先日も92才の超高齢者が、自転車で信号無視をして死亡事故を引き起こしたとして、禁固刑を言い渡された。78才も92才も、余命はごく少ないでしょう。老人には優しくありたい。私は若いとき祖母に育てられたが、若気のいたりで辛く当たっていた。もう少し優しくしていれば、今こんなカミングアウトをしなくて
もよかったと思う。
社会が高齢者をお荷物と考える風潮になってきていることが嘆かわしい。
好きでこの時代に生まれてきたわけではないのだ。
好きで年を取ったわけではないのだ。
みんな老いていく。昨日、小学校で、500円札を見せびらかして担任の先生に叱られたような気がする。
結婚も子育ても、すべて昨日のことのように思える。
少年老い易くとは、よくいったものだ。