丸山先生が全100巻の全集の刊行を始めました。それも、北海道の出版社で!残念ながら蟷螂は完結を見られそうにありません。でも、英訳本が出るというので、ひょっとしなくても、ノーベル文学賞の第一候補に推薦されるはずです。そちらの方が全集完結よりも早いかもしれません。村上を軽く追い抜きました。蟷螂が20歳の時に『正午なり(まひるなり)』からインパクテトを受け、読み続けてきました。最近の作品は難解なものが多くなりましたが、それはパソコンの普及と無縁ではなさそうです。ワードプロセッサの普及が、丸山作品の転換点だと蟷螂は思います。蟷螂が一番好きな丸山作品は、『正午なり』、『さらば山のカモメよ』、『シェパードの9月』、『ときめきに死す』、『アフリカの光』、『朝日のあたる家』(発表年不同)などです。他にもキラ星のように良作がありますが、作品から燃え上がるような気迫が漂ってきます。もちろんノーベル文学賞だけではなく、褒章なども声がかかると思いますが、そのとき、先生はどうするかなぁ、とふと考えます。長野県は最近は野沢菜と酒を控えて長寿県になりました。蟷螂の方が先生より先に三途を渡ることになると思いますが、ぜひ100巻の全集を完結させてください。なにしろ本棚に並べると5メートルになるそうですから。ただでさえ今ある本の処分を迫られている身としては、同居人の許可はおりそうにありません。でも必ず何冊かは買い求めます。丸健ファンとしては当然です。近作では『銀の兜の夜』が比較的読みやすかったと思います。来年(今年はありません)のノーベル文学賞、本命では!
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