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Sunset hills

byサントス

アンプのマザーボード

2007-11-28 00:54:59 | old times
長らく構想を練っていたアンプの
マザーボード(コンピューター用語でいえば)です。
とはいえ、アナログ音源を増幅処理する
真空管式プロセッサーでもあります。
古い言葉で言えばまな板アンプの回路です。

半田付けはあまり得意ではありません。
出来れば仕事柄使い慣れた道具を使って
部品ががきれいに配置された
ディスプレーアンプを作ってみたいと思います。

こんなことする割りに
手先はいたって不器用であります。
頭もいいほうではありません。
けれどもなんか作ってみるって
楽しいですよね。

ここ数年、真空管アンプの製作がブームとなり
製作キットのアンプも多数のメーカーから発売され
手軽に作れるようになりました。
現在の秋葉原は家電ショップやオーディオショップから
携帯電話、アマチュア無線のショップ、
パソコン関連のショップやメディアを扱うショップ、
フィギュア関連のものや萌え系の喫茶まで
ある意味戦後の復興から現在まで
流行を作り続けている街であります。
ガード下や駅からチョット離れたビルでは
現在もこういった電子部品が扱われています。

少し前まで真空管を扱うお店によく通っていました。
ディスプレーされた真空管の数々には
ホント、ワクワクしました。
ロシア、中国では今も製造されていますが、
私が子供の頃に国内製造は真空管からシリコン素子へと
産業が移行しました。
子供の頃、朝起きると並四ラジオでNHKを毎日聞いていたかな。
テレビも白黒の真空管式を見ていたので、
ヒーターがあったまるまでの時間が待ちどうしかったのを
今でも覚えています。
水平出力、垂直出力、チャンネル、ボリュームなど
詳しく覚えていませんがたくさんつまみが付いていて
映りがおかしいと思って勝手につまみを回して
よく調子が悪くなっては父親に怒られたのを覚えています。

大型のカラーテレビを使っていた時期もありましたが
電気料金が高くついたみたいです。
その後はカラーテレビもトランジスタやICの
シリコン素子に変わっていきましたが、
スピーカーから出てくる音はそんなよくなかったですね。

オーディオとか電蓄とかそういった世界は
最近になってからはじめたもので、
ネットで他のページを見ると
知らないことばかりで恥ずかしいぐらいですが
自由気ままにやっています。

三極管のアンプってしっとりしていて
好きな音ですね。
6V6系の多極管の音もノリがあって好きですが、
10日ぐらい聴いていると体が疲れてしまい、
結局、三極管に戻してしまいます。
気分によって使い分けれるのも
珠派の楽しみの一つですね。

夜、電気を消した部屋で
真空管のヒーターがほんのりと光りながら
スピーカーを動かしてくれる。
7044の単管ステレオアンプで
朝になったら聞こえないぐらいのわずかな音量ながら
音にリアリティを感じました。
面白い趣味があったもんだなと思いました。
高額な部品を使わなくても
なかなか楽しめるものです。

測定器はサーキットテスターだけなんで
歪や波形はわかりませんが、
ちょっとした知識と時間があれば
誰でもそこそこの音を出してしまうのが
真空管アンプの好きなところです。
もちろん深みにはまると大変なことにもなりますが、
なにもお金を掛けるばかりが遊びではありません。

一台のアンプを作るのに何ヶ月も掛けると
創造する楽しみから入って、
買い物へ行くのも楽しみとなり、
作る楽しみもあり、
音楽を聴く楽しみもあります。
ファーストフードとスローフードで喩えるなら
スローフード的な楽しみ方かな。
たまに頭痛がしたり食中りがしたりで
出来たアンプをすぐにつぶすこともあります。
これはなかなかつらいものです。
創るエネルギーも大変なものですが、
壊すエネルギーはもっと大変です。
そういったつらい経験をしながら、
上達していくのでしょうね。

私もそうなりたいですね。











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