小学館の学習まんが人物館
『知里幸恵とアイヌ』を読みました。
私はアイヌの人たちのことや、その文化について、どのような差別を受けていたのか全く知らなくて…
この本(学習まんが版)から、『北海道旧土人保護法』の存在を知りました。
同化政策…
歴史的に繰り返されてきたことなのでしょうが、アイデンティティの喪失になりえるので、とても悲しいことですね…
最近よく耳にする『ダイバーシティ&インクルージョン』
多様性と受容、みんながお互いの違いを認めて受け入れて、幸せな方向に進む社会にしていきたいです…『理解したい』という姿勢が大切だと思います。
歌川さんの本に通じますね。
文化の違いを『劣っている』と見る本州の人たちに対して、幸恵の伯母であるマツの言葉に感銘を受けます。
「だけどね、『関係ない』というだけではだめなの。努力をすれば、アイヌだってシサム(本州の人)に負けないというところを見せて差別することは間違いだと、分かってもらうことが大事なのよ。」
幸恵はこの言葉を胸に一生懸命勉強します。
優しい先生や金田一京助との出会いも素晴らしくて、幸恵の人柄もエピソードひとつひとつに、心が動かされます。
『アイヌ神謡集』の序章、幸恵が紡いだ日本語の美しさ、豊かな表現力に驚きます。
現在の大量生産大量消費の資本主義社会や環境破壊を憂いているようにも…人間にとって何が大切なのか語りかけているようです…
19歳でこの世を去ってしまった才能、惜しまれます…
『アイヌ神謡集』読んでみたいです😊