↑淀川沿いの車道脇の野生のボケ(2/19撮影)
このところの大阪は2月と思えないほどのポカポカ陽気が続いています。
去年の4月に、淀川沿いの車道脇の「ゴミ溜めの花」として紹介したボケの花も咲き始めました。蕾をいっぱいつけていますから、信号待ちのドライバーの目を楽しませてくれることでしょう。
でも信号待ちする車の窓から、相変わらず投げ捨てられる空き缶やゴミの入ったポリ袋で辺りはまるでゴミ溜めのようです。特に火のついたタバコの吸い殻は投げないで欲しい。枯れ草に燃え移ったらどうするのかと。
ボケの次は桃の花も咲くんですよここは。花を愛でてほしいと切実な願い。
そうです。このゴミ溜めのような車道脇のわずかな空き地にボケと桃の木が自生しているのです。夏になると周りにオシロイバナも咲き乱れ自然の花園となるところです。
↑ちょっとひいて写してみました(ゴミはできるだけ避けて)
赤い蕾を付けたボケの周りに少し幹の太い木が見えますね。これが桃の木です。
ゴミ溜めの花として紹介したのが、このボケと桃でした。
ここにどうしてボケと桃が自生したのか理由はわかりませんが、一緒に生えています。
去年、美しい花を咲かせ、可愛い桃の実をいっぱい付けました。
でも・・・今年も花を咲かすのかちょっと心配です。
↑折られた木1(上の全体画像の右側の木の上あたり 2/19撮影)
↑折られた木2(全体画像の左側の木の下あたり 2/19撮影)
去年の秋の終わり頃、淀川堤防の草刈りの後、気づいたらこうなっていました。
国交省の下請け業者の仕業か、それとも廃工場関係者かわかりませんが、ちょっとひどい折り方です。何か鋸のようなもので切って途中から押し倒して折ったような感じです。伸びた枝も乱暴にはらわれていました。近くにある丸い白っぽい実を鈴なりにつけた名の知らない背の高い木もこのような切り方で、枯れたようになっています。
ちょっとひどいよ! もう少しやりかたがあるんじゃないの!
どうせ切るなら根元からすっぱりと切ってやってくれ~!
↑折られた木の先に出ていた花芽(右はトリミング)
切られて折られて、倒れかかっている木の先に花芽が出ていました。
生きている!
幹にかろうじて繋がっている木は生きていたのでした。
赤い若枝も出て、その枝に花芽を見つけた時、思わず泣きそうになりました。
↑無傷だった桃の木の若枝と花芽(2/19撮影)
色も艶も、無傷の桃の若枝と比べるとかなり色あせていますが、無事に花を咲かせることができますように、とただただ祈るばかりです。
↑去年の桃の実の最後の姿(2/19撮影)
足下には去年いっぱいつけた桃の実があちらこちらに落ちていました。
大きさは、去年「赤ちゃん桃」で紹介した時からほとんど大きくなりませんでした。
細い幹にたくさんの実が付いたので、栄養が廻らなかったのだと思います。
種の大きさは通常の桃の種と変わらないので、果肉がほとんどなかったということですね。これでは野鳥たちも食べられなかったでしょう。
今年も去年のように、赤いボケの花と、ピンクの桃の花の饗宴が見たい。