matasaburo3の散歩日記

日本各地を旅しながら、日本の四季を撮ります。
又、世界各地の街を巡りながらの印象記やあれこれ。

政宗の夢、瑞巌寺

2018-02-05 11:05:04 | 古刹・名刹




 日本列島がすっぽりと大寒波に覆われ
た1月下旬、東北を旅しました。

仙台まで新幹線で行き、仙石線に乗り換
えて松島海岸駅まで。

 松島

 駅から徒歩5分で瑞巌寺です。

瑞巌寺は臨済宗妙心寺派の禅寺。

仙台六十二万石の祖、伊達政宗が
1609年(慶長14年)完成させ
ました。


  (庫裡)

政宗は、奥州藤原氏の築いた平泉の
一大栄華の再現と、北条時頼が熱意
を注いだ松島円福寺の復興を意思し
ました。

浄土往生の祈念の場「菩提寺」を
瑞巌寺としました。

寺伝によれば、平安時代の初め828
年、円仁(最澄の弟子)により開創さ
れた、天台宗延福寺が前身と伝えられ
ます。


  (法身窟)

鎌倉時代中期に、北条時頼が法身性西
を開山とし、円福寺と改称、臨済宗建
長寺派の禅寺に改めました。

法身窟(ほっしんくつ)は、時頼が
法身性西と出会った場所と伝えられ
ています。


  (本堂)

瑞巌寺本堂は仙台城大広間と同じ構造
を持ち、桃山美術の粋を集めた仙台城
を彷彿させます。

本堂の大空に駆け上がるような屋根構え
は見る者を圧倒しますが、この日は雪に
覆われていました。

本堂内部の金碧障壁画は、長谷川等胤ら
京の一流絵師に描かせました。
(見学しましたが、撮影禁止でした。)


  (五大堂すかし橋)

すかし橋は五大堂への参詣に身も心も
乱れないよう、脚下をよく見るとの配
慮といわれています。


  (五大堂)

円仁が延福寺開創の際、坂上田村麻呂
に由来する毘沙門堂に五大明王像を安
置したことから、五大堂と呼ばれます。

現存建物は政宗の建立で、東北地方最
古の桃山建築だそうです。

五大堂からは、松島がよく見渡せます。



1689年(元禄2年)旧暦3月、
松尾芭蕉は「奥の細道」の旅を始め
ます。

旧暦5月(新暦6月)に松島に着き、
瑞巌寺を訪れました。その後、平泉の
毛越寺・中尊寺そして山形の立石寺へ
と向かいました。


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