![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/e2/d5a7da4f5da94bc6fc45427347cee9bf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/ec/ab6ca6b9f78da424a433cbf7948b0415.jpg)
当時映画館で観た記憶があるのだが、細部はすっかり忘れてしまっていたので、今回36年ぶりに観賞して、何だか新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。
今改めて見るとツッコミ所満載なB級映画だが、この映画はなんとあのブラックミュージックのモータウンが製作した映画という点で実にユニーク。まさにブラックミュージックによるブルース・リーオマージュ映画が出来てしまうこと自体、如何にブルース・リーがアメリカ中、いや世界中で憧れの的であったかがこの映画からも確認出来る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/02/309867279706000a252ffee0e6433fa0.jpg)
モータウンだけあって劇中に多くのモータウンミュージックが流れ、当時De Bargeが歌った主題歌、『Rhythm of the Night』は当時大ヒットしたのを良く覚えている。
ニューヨークのハーレムで起こる物語。主人公はブルース・リーに憧れる黒人青年リーロイ(Bruce Lee Royという名前も、如何にもブルース・リーのパクリで笑える)が、修行をしながらクンフー道場を開くが、自称ハーレムの将軍ショーナフに狙われ、またひょんなことから知り合った人気歌手のローラの為、彼女を取り込もうとするギャングとの戦いを挑むという物語だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/06/492f8f2dca282837d727bb203d2026c6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/13/31a7512936cf67a2b2c9fe237cadd3b3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/af/d85b5027bacd0e13123007d3b9a28a51.jpg)
映画の中で、映画館で映画を見ているシーンでは、ブルース・リーの『ドラゴン危機一発』と『ドラゴン怒りの鉄拳』が映像としてかなり使われており、この点でも貴重なブルース・リーオマージュ映画となっている。またポップカルチャーアイコンとなっているあの黄色い『死亡遊戯』のトラックスーツをリーロイが着ていたりして、結構笑える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/59/4418b69b99abd3b05b3ccba0d958854c.jpg)
リーロイを演じたのは、タイマックという名の黒人俳優。肉体美を誇り、アクションもそつなくこなしていたが、元々俳優ではなく、空手家だった為、演技指導にかなり苦労したというエピソードも残っている。タイマックは、この映画以外で見かけたことが無いが、その意味ではこの映画だけの一発屋とも言える役者であった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/65/84debd1b02ee0fa7f08d7ce2057001ad.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/1a/95eb12747f49c11d59a7f587b5f8929e.jpg)
もう一人映画の中で注目すべきなのは、ヒロインのローラを演じた女優、ヴァニティー。当時プリンスに見出され、人気のあったVanity 6という女性3人のグループのリードボーカルであったが、この映画で更に人気が出たように当時を記憶している。今この映画を観返すと彼女はなかなか可愛いが、残念ながら2016年に57歳の若さで亡くなってしまったらしい。奇しくもプリンスが亡くなったのと同じ年であった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/26/0467e164785c875e5429452a48f191ac.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/1d/c8e8dc88e8e3c48fc43a6071e56a271e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/2f/856dd499325dcf7a4c30d86c189cf7f2.jpg)
1980年代は、今振り返ってみても音楽業界、映画業界含めて、とても楽しく、華やかな時代であった。この頃のブルース・リーブームに僕も大興奮したものだが、当時の流行りの中で観ていたブルース・リーオマージュ映画はいつ観ても楽しいものがある。