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プリンスの傑作ニューアルバム!

前回紹介した3rdEyeGirlとの共作
『PlectrumSpectrum』に続き、
今度はプリンス単独名義のニューアルバム、
『Art Official Age』を紹介したい。



『Plectrum.....』がバンドサウンド
全開だったのに比べ、『Art Official Age』は
プリンス本人が複数の楽器を一人で
演奏したものを多重録音する彼らしい
手法で制作されている。

古巣ワーナーに帰って活き活きとしたせいか、
今回のニューアルバムは、一言で言うと
"Prince, back in peak form"である。
全盛期にも近い、元気でキラキラした
サウンドが戻ってきている。
例えば、初期のDeleriousのようなファンク系有り、
Batdanceのようなロック系有り、Kissや
The Beautiful Onesのような裏声系有り、
パープルサイケ系有りとまさにこれまでの
プリンスらしいサウンドがてんこ盛りな内容。



収録されているのは下記13曲。

1.Art Official Cage
2.Clouds
3.Breakdown
4.The Gold Standard
5.U Know
6.Breakfast Can Wait
7.This Could Be Us
8.What It Feels Like
9.affirmation I & II
10.Way Back Home
11.Funknroll
12.Time
13.affirmation III

まず感動したのは『Art Official Cage』の
何ともワクワクするようなオープニング。
最高のノリでまず幕が開け、期待が一気に高まる。
そして続く、シングルの『Clouds』ではスケール感
のある極上のファンクで、プリンスらしい
怪しさ満開の傑作だ。

『Breakdown』は見事な裏声プリンスが
堪能出来るバラード。次の『The Gold Standard』では
一転したミディアムファンクロックで、何だか
往年の艶っぽいプリンスを思いおこさせる
懐かしさが心地良いナンバー。かと思えば、
その次の『Breakfast can wait』はアダルトで
ジャジーな試みを披露し、『This Could Be Us』では
プリンスにしては(笑)とても爽やかな曲に
仕上がっており、個人的にはかなりイチオシな一曲。
『Way Back Home』は哀愁漂うバラードで、
この辺りのサウンドはもはやプリンス
お手のものである。後半の『Funknroll』は
ラップ風に始まり、最後はノリノリのロックに
変わって行くところがなかなか面白い。
このように、終始飽きさせない
エネルギッシュな内容なのだ。



プリンスの凄さは、普遍的で独特な
サウンドを常に維持しながらも、
時代と共に実験的な要素を入れながら、
新しいサウンドを追求してきたし、
楽器の使い方やエフェクトの鰍ッ方
なども斬新であった。灰汁が強い為、
好き嫌いがはっきり別れるが、僕は
昔から彼の非凡な才能に刺激を受けてきた。
同じ80'sの音楽シーンで注目を二分した
マイケルジャクソンとは全く違うオーラで君臨し、
56歳となった今も健在なのが素晴らしい。
最近ではもはやプリンスクラスのカリスマ性を
持つミュージシャンはもう出て来ないのでは
とさえ感じてしまう。
マイケルも今生きていれば同じ56歳。
マイケルとプリンスのコラボなどが実現
しなかったのは何とも残念である。

今後のプリンスの活動、そして久々(2002年以来)の
来日公演があるのかどうかにも大いに期待したい。
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