先日休暇を取り、102歳になった田舎のおばあちゃんに会う為、愛媛県今治市を約14年ぶりに訪れた。おじいちゃんが亡くなった2008年の葬儀以来である。おばあちゃんもかなりのご長寿ながら、102歳だと後何回会えるかもわからず、まだおばあちゃんが元気なうちに会っておきたいと思っていたが、コロナでなかなか訪れるタイミングを逸していた。しかし、ここにきてようやくコロナも落ち着いてきたことや、よい季節になったこともあって、思い切って訪れることにしたのだ。
四国へはまず羽田から松山空港に飛行機で移動。羽田空港でお気に入りの“親子サンド”を朝食として食べて、いざ搭乗。
飛行時間は1時間10分程度なのであっという間に松山空港に到着。松山空港からJR松山駅までタクシーで移動したが、松山駅はなかなか渋いデザインで味わい深い。今、拡張工事中なので、3-4年後にはもっと大きなターミナル駅になってしまうようだが、僕は今の小さい松山駅も好きである。
松山駅から今治へは特急しおかぜで約30分。かなり近くて快適だ。しかも、海沿いを走るので眺めは抜群。爽快な走りを楽しみながら、四国松山名物の駅弁、“醤油めし”をランチに食べる。なかなか美味しい。やっぱり駅弁は旅の大きな楽しみである。
今治駅に到着し、今治のゆるキャラ、バリィさんが出迎えてくれた(笑)。その後懐かしのおばあちゃんの家を訪れ、102歳のおばあちゃんと対面。とても102歳とは思えないほど元気でほっとした。おじいちゃんの仏前にもお参りし、久々に今治に来たことを報告。近所に住む親せきにも何人か会えて、とてもかけがえのない時間を過ごすことが出来た。
その夜は今治市内で最も大きく、格調高いホテル、今治国際ホテルに宿泊。夜はカラフルにライトアップされていて、結構目立つ。今治市内で最も高い建物で、最上階のスカイバーからは夜景が楽しめる。1Fに今治タオルショップがあったので、ハンカチを購入。
豪華なホテルながら、地方都市だけあって宿泊料金は大して高くはないのが嬉しい。
夕食は、ホテルの近くにある有名なレストラン、“白楽天”で、今治のB級グルメとして有名な、“焼豚玉子飯”(やきぶたたまごめし)とからあげセットを注文。胡椒と甘めのタレが効いていて、とても病み付きになるような味だ。これは癖になるグルメだ。またビールに良く合う!
今治国際ホテルには12階に露天風呂があり、星空を見ながら、とても気持ちのいいお風呂時間を満喫することが出来た。
翌朝は早起きして、早朝から思い出の“今治城”へ。今治国際ホテルから今治城へは徒歩10分程度なので、お城まで歩いて、城内を散歩して戻るとちょうどいい40分散歩コースであった。途中でお約束のご当地マンホールもチェック。
それにしても今治城はデザインが素晴らしい!今治城は現存天守では無いものの、忠実に再建されており、なかなか見応えのある城だ。そもそもおじいちゃんが僕を最初に連れて来てくれたお城がこの今治城なので、おじいちゃんとの思い出深い場所だ。僕の城好きも、ここから始まっていると言える。その意味で、この今治城は僕が最も好きなお城の一つだ。15ふりにまた訪れることが出来たのは感無量である。
今治城は築城名人として有名な藤堂高虎が築いた城。本丸には立派な藤堂高虎像がそびえているが、お城との2ショットが何とも映える。
今治城は日本でも珍しい“海城”で、海岸に近い為、お堀に海水が引き込まれている。その為、お堀にはクロタイやスズキなど、海の魚が泳いでいる。しかし、お堀の一部には湧き水もあるらしく、海水魚よ淡水魚が共存しているらしく、かなり珍しい城だ。
また、海城らしく、お堀にはたくさんのカニが歩いているのも可愛い。
本丸には吹揚神社というお寺があり、ここも良くおじいちゃんに連れて来て貰った場所だ。赤い鳥居などもあって小さいながらも魅力的な神社だ。
南側から今治城を眺めると、まさに海に浮かぶ要塞のよう。水面に反転して映った今治城も美しい。規模自体はそう大きくないのだが、かなり魅力の詰まったお城である。
今治城を満喫した後、いよいよ松山に戻り、午後は再び特急しおかぜに乗って松山城へと向かった。海の眺めがまたまた素晴らしい (次回、松山城編に続く)。