今朝もいつも通り早く起きて、玄関から出たら何とひんやりとした
そよ風に乗って、あの“キンモクセイ”の香りが漂っていた。
以前もブログで取り上げているが、このキンモクセイの匂いを嗅ぐと、
“今年もいよいよ秋だなあ”ということを実感するスイッチのような
役割を果たしてくれる。

今年の場合は、“いよいよ秋だなあ~”というよりも、
“やっと秋だなあ~”というのが正直な感想である。
今年の夏は本当に長く、節電の影響もあり、暑さが特に厳しかった。
秋の訪れを感じて、ほっとしている。
キンモクセイはその甘く、強い香りが独特で、トイレの芳香剤としても
人気の香りであったと思うが、我が家の近くにも多くの
キンモクセイの木があるようで、いたる所で香りを楽しむことが出来る。
秋はちょうどこのキンモクセイの香りと共に、
やや涼しい、澄んだ空気と共に実に爽やかな気分にしてくれる。
キンモクセイの香りを嗅ぐと、秋の訪れを感じることが
出来ることと同時に、僕にとっては、とても懐かしい匂いでもある。
昔からこのキンモクセイの匂いはとても良く記憶に残っているが、
当時、この匂いを嗅ぎながら、毎朝学校に通っていた頃のことを
どうしても思い出してしまう、言わばタイムマシーン。
これも毎年思うことだが、キンモクセイが香る時期は、そう長く無い。
まだ香りはじめたばかりにて、これからがピークだと思うが、
次第に匂わなくなると、季節も冬に移り変わっていくのである。
この短いキンモクセイの旬を、これから楽しみたい。