その後もスティングは数々のヒット曲、ヒットアルバムをソロアーティストとして連発して行ったが、そんな中、1986年にリリースしたライブアルバム、『Bring On The Night』がとても好きで、当時カセットテープを買って繰り返しウォークマンで聴いていたのが懐かしい。その後もCDを購入して長年聴き続けているが、このアルバムはジャズのジャムセッション的なライブで、多くの卓越したジャズミュージシャンを集めたことでも話題となった。
まずはアルバムのアートワークがャbプアート的でなかなかオシャレである。CDも2枚組となっているが、収録されているのは下記13曲。
Disk 1
1) Bring on the Night ~ When the world is running down You make the best of what’s Still around
2) Consider me Gone
3) Low Life
4) We work the Black Seam
5) Driven To Tears
6) The Dream of the Blue Turtles ~ Demolition Man
Disk 2
1) One World (Not Three) ~ Love is the Seventh Wave
2) Moon Over Bourbon Street
3) I Burn For You
4) Another Day
5) Children’s Crusade
6) I Been Down So Long
7) Tea in the Sahara
選曲はファーストソロアルバム『The Dream of the Blue Turtles』からが中心だが、ャ潟X時代の曲も含まれている。但し、完全にジャズアルバムに仕上がっており、また所謂ャ潟X時代のヒット曲はあえて入っておらず、統一感のあるライブジャズアルバムに仕上がっている。また参加した一流ジャズミュージシャンたちによるその高度な演奏テクが冴えわたり、とても聴き応えのあるアルバムに仕上がっているので、通常のアルバムとは全く違った生のテイストが楽しめる。
スティングが集めたジャズミュージシャンたちは、ダリル・ジョーンズ(ベース)、オマー・ハキム(ドラム)、ケニー・カークランド(キーボード)、ブランフォード・マルサリス(サックス)、ドレット・マクドナルド(バックコーラス)、ジャニス・ペンダーヴィス(バックコーラス)。この中でもブランフォード・マルサリスは特にサックス奏者として有名であり、弟のウィンストン・マルサリスも同じく有名なサックス奏者だ。
このアルバムは、今でも時々むしょうに聴きたくなってしまう。コアなジャズファンからすれば、かなり邪道なジャズアルバムかもしれないが、僕にとっては一番心地の良い、お気に入りのジャズアルバムで、しかもライブの臨場感もたっぷり味わえるので気に入っている。その意味では、まさにスティングのロックとジャズの見事な融合の瞬間でもあり、こう言ったジャンルを超えたコラボという意味ではかなり先駆け的な試みであったと言えるだろう。
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