韓国人気ガールズグループ、IVEのファーストアルバム『I’ve IVE』が4/10、ついにリリースされた。これまで3枚のシングル、『Eleven』、『Love Dive』、そして大ヒットした3rdシングル『After Like』をリリースして、既に第4世代のK POPムーヴメントをけん引するグループになっていたが、ようやくフルファーストアルバムがリリースされたわけだ。
ファーストアルバム『I’ve IVE』から先行リリースされている2曲、『I AM』と『Kitsch』が大ヒットしていて、大きな話題となっているが、このファーストアルバムを聴いてみて、まずはなかなかバラエティに富んだ、カラフルで素晴らしいK POPアルバムに仕上がっていると感じた。
『I’ve IVE』は下記11曲を収録。
- Blue Blood
- I AM
- Kitsch
- Lips
- Heroine
- Mine
- Hypnosis
- NOT YOUR GIRL
- Next Page
- Cherish
- Shine With Me
この中で、やっぱり『I AM』と『Kitsch』が素晴らしいクオリティだ。2曲目の『I AM』は、如何にもIVEらしいポップで明るい曲。しかもサビの高音域のハーモニーは最高に心地良い。まさにK POP、そしてIVEの新境地である。『After Like』は個人的に一番好きなIVEの曲だったが、この曲も負けず劣らず素晴らしい曲で、すっかり気に入ってしまった。そして続く3曲目の『Kitsch』はまた打って変わって、低音のベースとビートが何とも新鮮でカッコいい。こちらも『I AM』に次いでお気に入りの曲となった。
また、9曲目の『Next Page』と10曲目の『Cherish』は、どこか大人っぽいR&Bの雰囲気が楽しめる曲で、その意味ではNewJeansの曲と言ってもおかしくないような名曲だ。このあたりはとてもカラフルに構成しているし、今トレンドのサウンドを上手く敏感に反応し、取り込みながらアルバム全体としてのバランスを作り上げている。
また、アルバム全体を通じて、自己肯定、ナルシズムをテーマに自信に満ちた歌詞を展開し、王道のK POPなどを踏襲しながら上手く融合させている。その意味で系統的にはヒップホップスタイルでカッコいい女性像を突っ走るBLACKPINK系とは少し違い、どちらかと言えばTWICEのカラフルK POPを受け継いでいる流れのようでもあるが、そんな中にIVE独自のナルシズムを投下している点でユニークでもある。
IVEのメンバーは、ユジン、ガウル、レイ(日本人)、ウォニョン、リズ、イソの6人。この中で特に人気なのが元IZ*ONEに所属していたユジンとウォニョン。2人とも最高に可愛い。僕はこの2人に加えて、ガウルもクールな美しさがとても気に入っている。
IVEのファーストアルバム『I’ve IVE』は、アルバム全体としてバラエティに富んだ、カラフルで上質なK POPアルバムに仕上がっており、まさに旬のIVEを楽しむことが出来る。K POP業界のパワーと輝きを痛烈に感じる、まさに今聴くべき1枚となっており、IVEをまだ良く知らない人にもおすすめのアルバムである。