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思い出の曲41: YMOの名盤『Solid State Survivor』

80年代、僕も例に漏れずYMOにもどっぷりハマってしまった世代だ。そしてYMOのアルバムの中では、やっぱり1979年にリリースされたセカンドアルバム、『Solid State Survivor』が最も影響を受けた作品の一つで、一番お気に入りのYMOアルバムでもある。僕の好きな20の名盤でもセレクトしているアルバムだ。そして先日、いつも訪れているレコード屋さんで、ついに『Solid State Survivor』をLPレコードで購入することが出来た。

YMOはもはや説明不要だが、坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣による伝説のテクノバンドであり、日本のテクノポップというジャンルを確立した革命的なグループであった。その後もテクノポップカルチャーを牽引し、音楽業界にも多大なる影響を与えたという意味でYMOの功績は計り知れないが、YMOのアルバムの中でも、やはりこのセカンドアルバムが各曲の完成度が高く、一番刺激的なアルバムであった。

『Solid State Survivor』には、下記全8曲が収録されているのだが、どの曲も無駄がなく、極めて完成度の高いアルバムだと感じる。

  • Technopolis
  • Absolute Ego Dance
  • RYDEEN
  • Castalia
  • Behind The Mask
  • Day Tripper
  • Insomnia
  • Solid State Survivor

この8曲の中で、YMOの代表曲として恐らく最も有名な『RYDEEN』、『Technopolis』、後にマイケル・ジャクソンにもカバーされた『Behind The Mask』、ビートルズの名曲のカバー『Day Tripper』などが特に素晴らしい。そして、この中で個人的に一番印象に残っているのが、『Technopolis』である。リリースされたかなり後になるのだが、実は1984年頃、高校生当時ニューヨークに住んでいたのが、現地で週末の夜に放送していた日本語放送(TVジャパンだったか・・)で、確か旅行代理店か何かのCMでこの曲を使っており、毎週のようにかかっていたのでずっと耳に残っており、まさにハイスクール時代の良き思い出の曲となった。その意味では、このアルバムもリアルタイムというよりは、数年後から良く聴くようになり、すっかりハマったアルバムとなった。

このアルバムがリリースされた当時、世界が受けた衝撃を再現することは難しい。しかし、リリースから45年も経った今、改めてこのアルバムを聴いても全く古臭さが全く無い。当時から近未来的なサウンドで時代を先取りしていたので無理もないが、今聴いてもその緻密な打ち込みサウンドの完成度の高さ、見事なメロディの組み立てには驚かされるし、この頃YMOが実験していたクリエイティブなサウンドが、今では色々な曲でスタンダードな手法となっている音も多く、まさに音楽業界の大きな革命をもたらしたと言えよう。そんな歴史的な瞬間が封じ込められた『Solid State Survivor』ではあるが、個人的にも大きな影響を受けた1枚となった。

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