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裕次郎写真集 『石原裕次郎 日本人が最も愛した男』

先日、『石原裕次郎 日本人が最も愛した男』という、2017年に出版されていた写真集を新たに新品で購入した。この年にNHK BSで同じタイトルの3時間特番を放送していたが、実はこの年、小樽にあった『石原裕次郎記念館』がファンに惜しまれつつ閉館となってしまったタイミングでもあった。僕も昔北海道旅行に行った際、小樽で裕次郎記念館に立ち寄って、彼の歴史に感銘を受けたことを良く覚えているが、閉館となってしまったのは本当に残念であった。

僕は石原裕次郎のファンなので、彼に関する書籍や写真集などを幾つか集めている。2017年以来この写真集も買いたいと思っていたが、買わないまま年月が経ってしまった。しかし、今回むしょうにまた見たくなり、ついに購入することを決めたのだ。

監修したのは、石原まき子夫人。ハードカバーの大型写真集で石原裕次郎の秘蔵写真が満載の写真集である。特に裕次郎が幼少の頃過ごした小樽の家での写真や、成城の自宅、ハワイの別荘などの写真が満載で、彼が愛用した私物・遺品が多く紹介されている。

裕次郎の愛車としても当時有名だったベンツ300SLガルウィングなども紹介されているが、この車は世界でも数が少なく、当時日本で持っていたのは力道山と裕次郎の2人だけだったというから驚きだ。今となっては何ともカッコいいクラシックカーだ。

僕はリアルタイムで裕次郎を見ていたのは、『太陽にほえろ』から『西部警察』の頃だが、個人的には1950-60年代の若き日活時代の裕次郎が一番好きだ。特に大好きな芦川いづみと共演した日活映画の数々は彼の魅力が満載で、日本の映画界黄金期を支えていたわけだが、この時代をリアルタイムで体感できなかったのが残念でならない。

この写真集を見ていて思うのは、裕次郎がいかに大スターであったかということ、そして如何に多くの人から愛された国民的スターであったこと。本当にスケールの大きな型破りな存在ながら、奥様を愛し、仲間を愛し、誰からも愛された魅力的な人間だったということが良く伝わってくる写真集である。

裕次郎は若き日活時代に大スターとなり、そして後に体格のいいオヤジになってからも、『太陽にほえろ』、『西部警察』のTVシリーズでも一世を風靡した為、その絶頂期は何度かあった。映画に加え、テレビドラマでも活躍したわけだが、彼はやっぱり映画にかけていた情熱などもひしひしと伝わってくる。昭和の時代、日本の高度成長期を象徴するような国民的大スターとして、日本に明るい希望を与え続けてきたのが裕次郎で、今の時代、彼のようなスターはもはや登場しないのではないかと思えてしまう。そんなことを色々と感じさせてくれる写真集となっているので、裕次郎に興味のある方はおススメの一冊である。

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