Silk Sonicとは、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるスーパーファンクユニット。2人は2017年頃からブルーノ・マーズのワールドツアーでアンダーソン・パークが前座などを務めていたことから連携を深め、今年の始めにSilk Sonicを結成したことを発表。そして、3月にシングル、『Leave The Door Open』をリリースするとたちまちヒットチャートを駆け上がり、大きな話題となった。
その後もノリノリのサマーサウンドがキラキラしていたセカンドシングル『Skate』、そして先日サードシングル『Smokin Out The Window』をリリースしていたが、ついに今月満を持して待望のフルアルバム、『An Evening with Silk Sonic』がリリースされたのだ。
僕はブルーノ・マーズも大好きだし、アンダーソン・パークもアルバム『Ventura』を聴いて以来大ファンになっていたので、この大好きな2人がユニットを組んだら、悪い筈がないということで期待しかなかった。しかし、期待が強すぎてしまったきらいもあって、アルバムが実際どこまで期待に応えてくれるかやや心配な面もあったが、聴いてみたアルバムは期待通りの素晴らしい出来映えであった。
最近は今風なラップ系のアーティストが多く、言わば王道のファンクやR&Bを継承する人が意外に少なくなっているように思う。そんな中、この2人やNeyoなどは、王道を継承しているアーティストだと思っていたが、今回のSilk Sonicはそれを更に深堀し、まさに1960年-70年代のファンク全盛期、Soul TrainなどのR&B/ファンクが人気を博していた頃への回帰をテーマにしており、そこに2人ならではの新しいエッセンスを少し加えた作品になっていると思う。サウンド的には往年のファンクファンにはどこか懐かしい響きであり、ラップなどに慣れた若い世代には逆に新鮮に聴こえるかもしれない。
アルバムに収録されているのは下記9曲。9曲という曲数も潔くて、レコード時代の息吹を感じさせてくれる。
1) Silk Sonic Intro
2) Leave The Door Open
3) Fly As Me
4) After Last Night
5) Smokin Out The Window
6) Put On A Smile
7) 777
8) Skate
9) Blast Off
アルバムにはファンクの代表的なベーシストであるBootsy Collinsが参加しているが、彼の加入により、よりファンクの黄金時代へのオマージュ感が強まっている。
全9曲の中で、やっぱりシングルリリースされている『Leave The Door Open』と『Skate』はシングルクオリティー曲で、明るくファンキーなノリが最高である。アルバム曲で個人的に気に入っているのが、アンダーソン・パーク寄りのサウンドが心地良い『Fly As Me』、そしてファンキーさで言えば、やはり『777』がかなり秀逸である。そしてバラード的な曲としては、やはり『Smokin Out The Window』が味わい深い。最後の『Blast Off』も、かなりアンダーソン・パークテイストのスローバラードだが、どこかマイケル・ジャクソンのモータウン的なサウンドでもあり、これには思わずニヤリとしてしまった。
僕の好きな2人のアーティストが奏でる、王道ファンクへの回帰アルバムは、最近の音楽業界の
中では一番大きな話題であったし、ついにアルバムの全貌が明らかになったのは感無量である。そして期待通り、とても充実したアルバムに仕上がっていた。2人の個性がそれぞれの曲に出ながらも、見事な調和を見せているというのがさすが一流である。
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