今回は、僕がアメリカに住んでいた小学生の頃に母が乗っていた車、シボレーのノヴァについて語ってみたい。
1973-1978年当時、我が家には2台のアメ車があった。父がメインで乗っていたグリーンのシボレー/インパラという、バカでかくて平べったい車と、母がメインで乗っていたシボレーノヴァという車だった。もう昔過ぎて細かいところまでは覚えていないのだが、インパラは兎に角デカいイメージだった。一方で、ノヴァの方は母が運転する車ということで、当時小型車という名目で中古車を買った。
最近、何故かむしょうにこのノヴァのことが懐かしくなり、昔の家族アルバムを引っ張り出してチェックしたのだが、何枚か母と一緒に映っている当時のノヴァの写真を発見。
今見るとなかなかレトロで無骨でカッコいいデザインである。今の基準で言うと、とても小型車からは程遠いサイズ感だが(笑)、確かにインパラよりは小さいし、何だか引き締まったマッスル感がある。でも色はゴールドで、当時はなんでこんな黄土色の車にしたんだろう、と不満に思っていたものだ。
ネットでノヴァのゴールド色を調べてみたら、幾つか写真が出てきたので紹介したい。我が家に当時あったのは、恐らく1968年にモデルチェンジされた3代目のノヴァだったと思われる。 今改めて見てみるとゴールドという色も、これはこれでメタリックな黄金の輝きで悪くないし、内装含めて何とも渋くてカッコいい。今こんな車で走っていたらきっとかなり目を引くことだろう。
カマロと同様のフロントサスペンションをサブフレームに接合する機構を採用。2ドアクーペと4ドアセダンがあったのだが、我が家は4ドアセダンのV6エンジンだったようである。当時は結構若者にも人気のある車だったらしいのだが、1974年のオイルショックが始まると、高出力エンジンを採用していたがゆえに燃費に劣っていたノヴァの売り上げは、極端に落ち込んでいったらしい。
もう48年も前の話だが、何だか久しぶりにノヴァのことが懐かしくなり、色々と調べてみた結果、封印されていた玉手箱を開けたようで、なかなか感慨深い記憶の旅となった。