愛車BMW Z3が掲載されている雑誌や本などを集めており、これまでにも色々と入手してきたが、長く手に入れたいと思っていた本をついに購入した。それがこちらの洋書、『BMW Z3 and Z4~The Complete Story』というハードカバーの写真集である。
2014年に発売された本で、その後増版されているが、僕が入手したのは2017年の増版の新書。比較的新しい本でもあり、その意味でカバーされている内容も時間軸的に広い。約190ページの豪華なハードカバー仕様の大型本。ハードカバーの洋書はやっぱりこの重量感がたまらない。内容としては、タイトルの通りZ3とZ4だけに特化したコンテンツとなっており、貴重なカラー写真も満載で美しい写真集となっている。
冒頭はBMWにおけるオープン2シーターの車歴なども紹介されており、僕の好きな名車、507や、Zシリーズの初代モデルとなったZ1なども取り上げられているので、ヒストリーを振り返るには最適な内容となっている。
その後、前半はZ3について取り上げられているが、初期のV4 1.8Lモデルから、2.0L, 僕が所有している2.2Lモデル、2.3L, 2.8L、2002年の生産終了時の3.0Lモデル、更にはM Roadster、Z3 Coupe含めて、全てのZ3モデルに関する情報を網羅しているので、充実した内容となっている。
また、エンジン、メカ、内装、アクセサリーなどの詳細などもカバーされている。
そして僕の所有している2.2L V6モデルも、内装含めてしっかり掲載されていたのが嬉しい。
後半はZ4のモデルに関する詳細となっている。僕は正直Z4の方はさほど興味が無いのだが、でもやっぱりZ3の後継モデルとなったZ4はカッコいいとは思うので、様々なZ4の写真を見ているだけで楽しい。Z4も同じく各モデルの紹介や、Z4 Coupe、Mモデルなどまで網羅されており、こちらもなかなか濃い内容となっている。
本の最後には、Z3, Z4のバイヤーズガイドとして、どのようなモデルを中古で購入するのが良いかという参考情報まで記載されているのがとても親切だ。
BMWのロードスターモデルに関して取り上げている本は幾つか存在するが、Z3だけを取り上げている本は、ディーラーのカタログ以外ではあまり存在しない。これまで入手したZ3関連本の中では、Z3だけを専門書『BMW Z3 Roadster』を持っており、凹凸のあるサイドグリル形状をカバー表紙に再現している点で素晴らしい豪華本なのだが、この本はZ3発売初期に出版された本なので、1.8L, 1.9Lモデルが掲載されているだけなのが残念な点。
そもそもZ3は生産中止になってから22年が過ぎてしまっていることもあり、今となってはZ3を重点的に取り上げた雑誌や本などは殆どない。あっても上記専門書のようにZ3が発売されていた当時のものになるケースが多く、新しい本が出ることはまず無い。しかし、そんな中で今回の本は2014年に出版された比較的新しい本という意味では大変貴重な本である。Z3に関して言えば、情報の新しさという点、一番多くのZ3モデルを網羅しているという点でも、一番充実した内容の本だろう。またまた貴重なZ3本を入手することが出来たので、Z3オーナーとしては嬉しい限りである。