アルバムのタイトルは、『Jazzy Folklore』。アルバムジャケットは、朝日だろうか、夕焼けだろうか。淡いブルーの空に、これまた見事なブルー色の火口湖。まるで映画『君の名は。』のワンシーンを思い出すような、何とも美しい景色だ。僕はジャケ買いすることも多いが、このアルバムはまさに僕の大好きなブルーのイメージで、それだけでも惹かれてしまった。しかも、アーティストの名前が漢字とかでは無く、オシャレな英語表記なのにも妙に惹かれてしまった。
アーティストのKenichro Nishihara (西原健一郎)とは、どうやらファッションショーなどの音楽プロデュースなどを経て、自分でアルバムを出すようになったらしい。
これまでリリースしたアルバムは計5枚。この中から、2015年にリリースされた4枚目のアルバムが『Jazzy Folklore』。下記10曲が収録されている。
1) waves feat. Substantial
2) my leaving feat. mabanua
3) magazine feat. Ashley Eriksson
4) the vibe feat. D.O.
5) prism tale
6) pass the tea feat. SLik d & VerBS
7) yesternow immigrants
8) my love my life feat. Steph Pockets
9) piano choir
10) believe feat. Cise Starr
アルバムは全体的に何とも洗練されたスムーズなジャズヒップホップ。美しいピアノの旋律に乗せて、実力派の外国人アーティストによるボーカルが見事なコラボレーションとなって、聴いていてとても心地良いのだ。ジャズカフェでのBGMがとても似合うアルバムだ。
アルバムの中でも、5曲目の『prism tale』が兎に角素晴らしいインスト曲。この曲を聴いて一発でこのアルバムに惚れ込んでしまった。美しいピアノのメロディに途中からビートが刻まれるシンプルな曲だが、どこか切ないピアノのメロディが遠い記憶を呼び覚ますような曲。後半、さりげなく響く僅かなシンセがまた絶妙なタッチ。他のボーカル曲もバラエティに富んでいて飽きさせない。
洗練されたJazzy Hip Hop。新しいジャンルを開拓したかのような素晴らしいサウンド。久々に美しいアルバムに出逢えた思いだ。西原謙一郎、いやKenichiro Nishihara 恐るべし!他の
アルバムもチェックしてみたい。
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