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懐かしの自作漫画たち パート2!

僕が小学生・中学生の頃描いていた漫画を、今でも大切に保管している。昨年下記ブログで、僕が中学生時代に描いていた自作漫画を一部取り上げたが、これから何回かシリーズで取り上げてみたい。今回は第2弾として、前回よりも少し遡り、主に僕の漫画のルーツを振り返るべく、小学3年生だった1978年頃から1983年頃まで描いていた短編作品を中心に紹介したい。

懐かしの自作漫画たちを一挙紹介! - blue deco design lab (goo.ne.jp)

1) フルーティー大戦争 (1978年~1979年)

これは恐らく初めてちゃんと描いたシリーズもの漫画だろう。はっきりした製作日は定かではないが、実は第5弾くらいまで描いていて、第一弾は小学校3年頃の作品なので、1978年頃から描いていたが、大部分の原稿は紛失してしまった。1979年に制作した『フルーティー大戦争V完結編』が残っていたが、かなり下手くそで笑える(笑)。幼少をアメリカで過ごした中で、アメリカで異常に流行っていたえんぴつキャップがあり、これが野菜やフルーツのキャラクターになっていたものだった。ここから着想を得て、この作品はタイトルの通り、フルーツキャラが大活躍するSFものなのだが、設定は宇宙で、まさに当時日本で流行っていた『宇宙戦艦ヤマト』と『スターウォーズ』の影響が色濃く出ていて、今観返すと面白い。

2) 将棋大戦争 (1981年)

“大戦争“シリーズ第二弾とも言うべきか・・。みたけ台小学校の小学4年生頃、将棋にかなりハマっていて、大山康晴棋士の著書『己れに勝つ』を子供ながらに読んでいたのが懐かしい。この影響もあってか、学校では将棋クラブに入っていたが、その影響を色濃く受けて、学級新聞にこちらの将棋漫画を連載していたのだ。これは将棋の駒をモチーフにした時代劇漫画とも言えるものだったが、結局計4話くらいまでしかなく、途中で学級新聞の連載も終わったようだ(あまり詳細は覚えてないが)。

3) スーパー0 (ゼロ) (1981年)

これは見るからに『鉄人28号』のパクリだ(笑)。当時から既に横山光輝、そして鉄人の大ファンだった為に制作した巨大ロボット漫画の第一弾であり、内容も鉄人みたいな感じで、スーパー0というロボットが主人公。なかなか興味深いのは、全2巻で、特別編として『スーパー0知られざる世界』と題した資料集みたいなものまでしっかりと製本しており、手作り感は満載だが、結構凝った製本シリーズになっていて今見ても面白い。しかし、ボロボロに分解することなく、今でもしっかり製本されたまま残っているのも良く考えると凄い。

4) 死亡の拳法 (1981年)

これは完全にブルース・リー映画のパクリで、当時お気に入りだったチンチク・チクリというキャラクターをメインに、拳法の達人が敵のアジトに潜入し、次々と立ちはだかる敵を倒していくというカンフーアクション。絵としてはかなり雑だが、当時勢いだけで描いていたように思うが(笑)、逆にそれが物語にスピード感を与えていて、今読み返すとなかなか面白い。こちらも1冊の本として製本されており、物語もちゃんと完結しているという意味ではなかなか良く出来ている。

5) 漫画天国 (1981年)

これは手塚治虫の影響を受けた作品で、漫画家としての妄想を描いた作品。当時の漫画愛が伺える。僕の漫画プロダクションで、新作アニメの上映会をやることにあったが、なんと手塚治虫が上映会に訪れるという内容。当時良く小説を読んでいた小松左京や星新一なども登場しているのが面白い。

6) 鋼鉄軍団シルバー4 (1982年)

『スーパー0』に続き、新たなロボット漫画として制作したのがこちらの『鋼鉄軍団 シルバー4』。これも引き続き横山光輝の影響が色濃く出ており、漫画のテクニック的には『スーパー0』よりも多少上達しているものの、内容としては相変わらずのパクリ感満載だ(笑)。こちらも製本されているが、どうやら1巻までで終わったしまったようで、内容は充実しているものの、『スーパー0』よりもかなり短い作品となっている。

7) スコール (1982年)

これは冒険ものの漫画で、明らかに手塚治虫の初期漫画に色濃く影響を受けていることがわかる。気合を入れて当時描いていたように思うが、結局未完に終わっている作品。

8) キングコング (1982年)

これも手塚治虫の初期漫画に影響を受けた短編。巨大ロボットも出てくるので、横山光輝 meets 手塚治虫的な作品としてなかなか貴重な作品だ。昭和57年との記載があるので、1982年に制作されたものだ。

9) 高史博士 (1982年)

これも短編のギャグ漫画なのだが、今読むと実にくだらない(笑)。昔実家の隣に住んでいた3人兄弟がいて、みんな僕よりも年下だったので一緒に野球チームに入れたりして仲良く遊んでいたのだが、そこの次男の高史くんが昆虫に詳しく、“昆虫博士”と呼ばれていたことをベースに漫画にしたもの。漫画には高史博士を昆虫と人間の合体実験に使おうとを企むひさくんという人物が登場するが、これは三男がモデル。

10) ドイナカ島 (1983年)

超ド田舎の島を舞台にした冒険漫画だが、第2話まで制作した。しかし、その後はあまりストーリー展開が膨らまなかったのだろう(笑)。

11) 五人の英雄 (1983年)

これは完全に1982年当時『少年ジャンプ』に連載されて流行っていた車田正美の『風魔の小次郎』に色濃く影響を受けた作品で、何とも懐かしい。これも結局単発に終わった。

12) ドラゴンマスター (1984年)

これも当時たくさんの作品を描いたカンフーアクションものの一つ。拳法の達人が敵に立ち向かっていく単純な物語だが、当時描いていたベムスターやチンチク・チクリなどのキャラも登場しており、漫画間での“共演“が楽しめる作品。この頃から手塚治虫ばりの”スターシステム“(同じキャラクターが、様々な作品にあたかも映画スターのようにキャスティングされるシステム)を採用し始めていたのが懐かしい。

1984年に、それまで発表していた短編ものを1冊に纏める形で、『ニューパーフェクトコレクション Vol.1』という短編集を制作した。ここに収録された8作品を紹介したい。

1) ドラゴン李小龍 (1982年)

ブルース・リーが主役の短編カンフーアクション漫画。4ページほどしかないので本当に大した作品ではないが、これも当時からのブルース・リー愛が感じられる作品である。

2) 悪夢 (1983年)

これは『トライライトゾーン』、『世にも奇妙な物語』的な短編ホラーミステリー作品。ある日主人公が家に帰ったら、両親がロボットになっており、パニックになる。友人にこのことを報告すると、“何言ってんだ、おまえもロボットだろ”と言われ、気がおかしくなり、彼はビルから落ちて命を落とすが、どうやら彼はロボット制作に没頭してノイローゼになっていたというオチ。当時結構真剣に作画していたのを良く覚えている。その意味でもかなり印象深い短編だ。僕が描いた短編の中では一番好きな作品である。

3) ミステリーポイント (1983年)

これも1983年に描かれた短編作品。後の大作『メガロポリス』の番外編的な作品。

4) ウルトラマン白書 (1983年)

大好きなウルトラセブンをいじった短い1ページものの作品。

5) 宇宙空港OX7 (1983年)

これも横山光輝のSF作品に色濃く影響を受けた短編で、宇宙ステーションを取り上げた作品。

6) 白ゆりの花 (1983年)

これは僕が初めて描いた短編少女漫画。と言っても、絵のタッチや内容は横山光輝作品の超パクリである(いや、あえてオマージュと言っておこう(笑))。現代版『竹取物語』。

7) スペースモドキ (1983年)

これも前回紹介したSF作品で、『銀河鉄道999』をはじめとする松本零士の作品に影響を受けた作品。戦っている相手が自分そっくりな“モドキ”であることを知り、衝撃を受けるが、最後は悲劇的な結末。

8) ベムスター特別編 (1983年)

これは僕のお気に入りキャラ、ベムスターをベースにしたSF短編。『忍者ベムスター』の言わば姉妹作品。

このように、1978年から1984年までの6年間は、ちょうど小学3年生から中学2年までの間だったが、かなり精力的に漫画を描いていたのが懐かしい。短編作品を数多く描いており、結局漫画はトータルで90作品くらい制作しただろうか。次回パート3では、大作となった『メガロポリス』という作品を中心に紹介したい。

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