昨日は、日産スタジアムで開催された藤井風ライブ、『Feelin’ Good』に参戦した。これで藤井風のライブは2022年のパナソニックスタジアム、2023年のさいたまスーパーアリーナに続いて3年連続の参戦である。今年もラッキーなことに、日産スタジアムでのライブ抽選が見事に当たり、しかもアリーナ席をゲット!今年はCOMPLEX、松田聖子、藤井風と3回目のアリーナ席をゲットすることが出来て、本当にラッキーな年となった。
日産スタジアムと言えば、コロナ禍の2021年に藤井風が“無観客ライブ”を実施した場所。広い芝のグラウンドにピアノだけを置いて演奏した模様が配信されていたのが何とも印象的であったが、日産スタジアムでの公演はあれ以来3年ぶりで、今回は有観客でのリベンジなのも感無量である。
日産スタジアムは新横浜が最寄り駅で、2年前にミスチルのライブで参戦したことがあるが、自宅から最も近いライブ会場でもあり、行くのはとても便利。あざみ野駅から市営地下鉄で20分ほどだ。新横浜駅から徒歩で日産スタジアムに向かう道中、藤井風の幟がたくさんあり、次第にテンションも上がっていく。西ゲートに1時間前に到着し、人混みの中で入場まで待つことに。しかし炎天下での待ち時間はかなり暑くて、汗が止まらない~。
こちらが藤井風ライブの座席図だが、今回当選したのはアリーナ席の“じゃがいも”セクション11列140番。何故かアリーナが野菜の名前になっているが、野菜好きな藤井風らしい遊び心である。じゃかいもセクションはステージから3セクション目なので、かなり前方の好位置。
やっぱり日産スタジアムはデカい!座席からスタンドを見渡すと大迫力である。しかしこのスタジアムの難点、というか凄いところは、東京ドームの50,000人を上回る日本最大の収容人数70,000人規模を誇ることだ。その為、ライブが終わった後の混雑は大変なもので、東京ドームほど人がばらけるところも無いので、みんな一斉に新横浜駅又はJR小机駅に大移動する為、人捌けが悪い。特に暑い今の時期、帰宅ラッシュはかなり過酷だ。
そして開演時間の18時。突然藤井風が客席にいる姿が大型モニターに映し出され、そしてそのまま徒歩でアリーナの中央に設置されたグランドピアノに移動するところからいきなりライブが始まった。3年前の日産スタジアム無観客ライブをしっかり回収し、今年は70,000人に囲まれた中でのグランドピアノ弾き語りという、何とも粋なサプライズ演出は見事であった!
今回のセトリは下記20曲。1曲目の『Grace』をグランドピアノで弾き語りした時、あまりにもメロディーが感動的で、冒頭から涙が出そうになってしまった・・。今年のシングルとなった『満ちてゆく』、『花』、『Workin’ Hard』、『Feelin’ Good』の4曲は全て披露。また藤井風のライブの大きな特徴は、“アンコール“をやらないことだが、今回もやっぱりアンコールは無かった。しかし、全20曲に全力投球しているので、アンコールが無くても物足りなさは全くない。みんなただただ、もっと藤井風を聴いていたいというだけである。
(セトリ)
藤井風、いきなり客席から登場!
1) grace(アリーナ中央のグランドピアノ引き語り)~ステージへ~
2) Feelin’ Good
3) 花 ~MC~
4) ガーデン
5) 特にない
6) ~自転車でアリーナを回りながら~ さよならべいべ ~ステージに戻る~ ※衣装チェンジ
7) きらり
8) キリがないから
9) 燃えよ ~MC & ステージ上のグランドピアノ~
10) 風よ
11) ロンリーラプソディ ~恋時雨/湘南乃風 をワンコーラス~
12) 死ぬのがいいわ ~ダンサー ダンスタイム~※衣装チェンジ
13) ~藤井風 サックスタイム~
14) workin’ hard
15) damn
16) 旅路(ロックアレンジ)
17) 満ちてゆく
18) 青春病 ~メンバー紹介~
19) 何なんw
20) まつり ~自転車でアリーナを回る~
今年のシングル4曲以外は、過去の2枚のアルバムからの選曲。特にこれまでのライブで歌っていなかった曲も何曲か披露された。そして昨年のライブでは歌わなかった、僕が一番好きなファーストアルバム収録の『キリがないから』を今回披露してくれたには思わず感動。念願の生で、この曲を聴くことが出来た!この曲は本当にメロディが素晴らしいので、何度聴いても惚れ惚れしてしまう。
ライブの最後は『まつり』で締めくくられたが、夏休みの終わりに相応しい盛り上がりで、ステージ上で花火も打ちあがり、巨大スクリーンに映し出された花火と融合して圧巻の演出であった!花火はやっぱりスタジアムならではの演出である。
藤井風のライブは、毎年どんどんスケールアップ&レベルアップしていく。昨年よりもMCがやや少なめだったが、その分ステージでのパフォーマンスやダンスなどもかなりこなれてきたように思う。ステージセットも今回自然をモチーフにかなり凝った作りになっていたし、ステージ全体と両サイドに展開される巨大スクリーンも見やすくて、大迫力。藤井風の登場シーンも含め、ライブ全体としての演出レベルも各段に進化している。そして今回バンドメンバーに加えコーラスも2名追加され、ダンサーなども従えてのステージとなって演奏とパフォーマンスにも厚みが出ているが、それでもやっぱり藤井風のソロピアノ演奏とサックス演奏はしっかりと入れてくるのを忘れない。歌が上手いだけではなく、ピアノもサックスまで一流なのも本当に凄い。まさに音楽的才能の塊である。そして藤井風の編曲などを担当するお馴染みのYaffleもキーボードとして今年も参加していた。
それにしても、藤井風は本当に歌が上手い。表現力が豊かであり、ライブでの声量もアルバムと全く遜色無いレベルなのはさすがである。そして歌が上手いだけではなく、藤井風の曲は歌詞も曲も美しい。こんなにも美しい旋律の曲を、このキャッチーさで極上のポップスとして昇華させているのが本当に素晴らしいのだ。ここ10年くらいの間に登場したアーティストの中で、音楽的才能と人の心を捉える音楽という意味では藤井風がやはりダントツでNo.1ではないかと思う。それくらい彼のファーストアルバムを初めて聴いた時は衝撃を受けたし、今聴いていても感動してしまう。今年のライブはまさに彼の成長と、今後の更なる進化の可能性を感じさせる、素晴らしいライブであった。
そして彼の歌詞にも表れているが、藤井風は“平和主義者 & 博愛主義者”で、スケールの大きな“人類愛”と“優しさ”、そしてポジティブなエネルギーに満ち溢れているアーティストだ。その音楽的な才能も含めてどこか神がかっている感じもあり、彼の創り出す美しくも切ないメロディも、“もし神様/仏様が音楽を創ったらこんなに平和な愛に満ちた曲になるのではないか”、と真剣に思ってしまう魅力がある。彼の最新シングル、『Feelin’ Go(o)d』もGoodとGodをかけており、神を感じる音楽はこの曲でも象徴されている。こんなにも神を感じるアーティストはそう他にいないと思うが、まさに藤井風は今の時代の世界平和/人類愛を説く“風神様“なのかもしれない。
今年もまた、魂が洗われた感動のライブに参加出来たことに感謝である。そしてゲリラ豪雨とかに見舞われることもなく、オープンエアの日産スタジアムで藤井風のライブが生観戦出来たことで、2024年夏の最高に素晴らしい思い出となった!
尚、昨日のライブの模様はYouTubeで観ることが出来るので、会場に行けなかった方はぜひYouTubeで体感を!