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デュラン・デュランの最新傑作アルバム!

あの80’sを代表する、僕の好きなデュラン・デュランの最新アルバム、『All You Need Is Now』が12月21日にiTunesで先行的にリリースされた。2007年に発売された前作『Red Carpet Massacre』(以前のブログ http://blue.ap.teacup.com/bluedeco/101.html参照)から実に3年ぶりの新作だが、全盛期であった80’sの頃を彷彿させる痛快な傑作に仕上がっていて思わず嬉しくなってしまった。2004年に発売されたアルバム『Astronaut』で完全に往年のメンバー5人が久しぶりに揃ったのも感動したが、今回はオリジナルメンバーのうちギターのAndy Taylorのみが参加していないものの、後の4名(Simon Le Bon, John Taylor, Roger Taylor, Nick Rhodes)は健在でしかもバリバリに元気だ。



前作の『Red Carpet Massacre』も渋くもカッコいいデュラン・デュランアルバムで好きであったが、今回はより若返りをはかったようなサウンドに仕上がっている。収録されているのは下記全9曲。

1) All You Need Is Now
2) Blame the Machine
3) Being Followed
4) Leave a Light On
5) Safe (In the Heat of the Moment)
6) Girl Panic!
7) The Man Who Stole a Leopard
8) Runway Runaway
9) Before The Rain



まずはシングルとなっている1曲目の『All You Need Is Now』は名アルバム『Seven and The Ragged Tiger』に収められたヒットシングル、『New Moon On Monday』を思い出させるようなサウンドで思わず嬉しくなってしまった。いかにもデュラン・デュランらしい作品。続いて2曲目の『Blame the Machine』はテンモフ速いシングルクオリティー曲だが、これは僕の最も好きな『Rio』や『Electric Barbarella』に似た傑作である。5曲目の『Safe』もシングルクオリティーで『Notorious』の頃のデュラン・デュランに近い曲で、とてもキャッチーなメロディーとバックコーラスが印象的だ。そして本アルバムの中で個人的に一番気に入っているのは6曲目の『Girl Panic!』。タイトルに”Girl”がついていることですぐにあの初期名曲『Girls On Film』を連想してしまったが、曲もその期待感を裏切らない素晴らしい作品。Andyがギターを担当していないのだが、往年のデュラン・デュラン作品に聴かれたAndyのような歯切れの良いギターがガンガン響く。そして7曲目は『The Man Who Stole a Leopard』は、Nickのシンセが印象的に染み込むバラードで、あの名曲『Save A Prayer』を思い起こさせる。そして8曲目の『Runway Runaway』は爽快感たっぷりの作品で、これも好きな1曲である。



アルバム全体を通して言えることは、まず全9曲に無駄な捨て駒的な曲が無いこと。どれもシングルを狙えるような出来栄えで、各曲が黄金期の名曲を思い起こさせるようなシングルクオリティー曲ながらも、どこか新しさを兼ね備えているところはさすがである。

Simonのボーカルが昔と変わらず元気でハリがあるが、30年以上も前の80’sの頃と比べても全く遜色がないというのは本当に驚きである。むしろ若返っていると思えるくらいだ。そしてNickのシンセやJohnのベースも健在で思わず感動してしまう。写真を見て貰ってもわかると思うが、ルックスも意外におじさんぽくなっておらず、斬新な感覚さえあるから不思議だ。逆に80’sの頃から相当先取りしていたのかもしれない。



本アルバムはまだCD化されていないことも有り(CDは2月発売予定?)、あまり宣伝もされていない為かなり地味な印象を受けるが、その内容は本来大ヒットしてもいいくらいの傑作である。ぜひiTunesでのダウンロードをお薦めしたい。
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