僕の愛車、BMW Z3の初代モデルが日本で発売されたのは1997年。もうかなり昔の話になってしまったが、Z3は2002年に生産を終了したので、現在新車を手に入れることはできない。僕が購入したのも2002年生産の2.2L限定生産モデルなので、最後に生産されたモデルの一つである。
このように新しいモデルが出ないので、Z3が新しい自動車雑誌で取り上げられることは無い。そこで僕はZ3のカタログや、発売されていた1997年から2002年頃までの自動車雑誌で、Z3が取り上げられている雑誌を色々と集めたりしている。先日、たまたまこちらの自動車雑誌、『CarEx』1997年2月号を入手した。まさに上陸を果たしたばかりのZ3を取り上げた記事が掲載されている雑誌で、今となっては貴重なものだ。
取り上げられているページ数はそんなに多くは無いのだが、当時の記事を読むと面白く、BMWが満を持して投入する2シーターオープンスポーツへの期待の高まりを感じ取ることが出来る。1997年当時、オープン2シーターと言えば、ベンツのSLKとポルシェのボクスター、MGFが先行しており、日本からはユーノスロードスター(現マツダのロードスター)くらいだった。そこにBMW Z3が登場するということで、大いに注目された。しかもBMWのアメリカノースカロライナ工場で生産されるモデルで、価格もBMWにしては比較的こなれた感じだったので、ちょうどSLKとMGFの中間に位置する車として紹介されているし、雑誌の記事を読むと、乗り心地もいいとしてかなり高い評価になっている。
僕がZ3を購入するのはその1年後。アメリカ駐在となった1998年にサンフランシスコのBMWディーラーでついに購入するのだが、その前にZ3の存在は雑誌やメディアで見ていて、アメリカに行って、車2台持ちという環境を活かしてZ3を買いたいなあ~、と赴任前から密かに狙っていたのだ。
24年の時を経て、オヤジになって再びZ3を昨年手に入れることが出来たのもやっぱり感慨深いものがあったが、今回手に入れた当時の雑誌を眺めながら、Z3への思いを募らせていたあの頃がとても懐かしく思い出された。