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蘇れ、『六神合体ゴッドマーズ』!

僕が中学生だった頃、大ヒットしていたアニメに
『六神合体ゴッドマーズ』があった。
僕の大好きな漫画家、横山光輝の『マーズ』が
原作となっているアニメだが、アニメ用に大幅な改編がされた作品。
1981年から1982年にかけて、日テレ系で全64話が放送されたが、
同じく横山光輝の『太陽の使者 鉄人28号』の後番組として登場した。



最近むしょうに六神合体ゴッドマーズが懐かしくなり、
映画版のDVDを購入したが、長い年月を経て改めて
見てみると、とてもチープに感じる部分と、大人になった今見ても
面白いと思える要素が混在しており、熱心に見ていた
20年も前の当時が懐かしく思い出される。

六神合体ゴッドマーズはそのタイトル通り、
合体ロボットアニメなのだが、『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』、
そして『スターウォーズ』の影響も色濃く感じさせる
宇宙 & ロボットものの異色ハイブリッド作品である点は、
当時の時代背景によって生まれたものと言える。

ギシン星人と地球人が宇宙戦艦などで対戦する構図は
宇宙戦艦ヤマトさながらだし、ロボットが宇宙で戦うという意味では
ガンダム的な要素が組み込まれる。また、ロボットアニメの中でも、
6体のロボットが合体するという設定は、ロボットアニメでは初。
元祖トランスフォーマーの要素も満載で、子供におもちゃが大人気
であった。



そして主人公のマーズが超能力を持つところはスターウォーズの
ジェダイ的だし、しもべ的にロボットである『ガイヤ』が登場するところは、
同じく横山光輝作品の『バビル2世』的である。

そしてギシン星人ながらも地球人として育てられ、
自分のアイデンティティーに苦悩しながら、
それでも地球の為にギシン星人のズール皇帝と戦う設定は
とても切ない物語であった。そして、このドラマ最大の特徴として、
何と女性に圧涛Iな人気を誇っていたことだ。
主人公マーズの双子の兄という設定で、
マーグというキャラクターが登場するのだが、
このマーグが主人公マーズを上回る人気ぶりで、
製作者側をも慌てさせるほどであった。今改めて見ると、
このイケメン兄弟の兄弟愛が色濃く描かれているところなどは、
とても新鮮な設定であり、ある意味大げさに言えば、
同性愛的な香りさえもする画期的なアニメであったとも言えるだろう。



マーグは実の弟であるマーズを唐キべく、記憶を消されて
刺客として地球に送り込まれるが、兄弟での対決と、
対決することによって2人が生きながらえるというあまりにも
切ない設定は、ファンの心をわしづかみにしたのだ。



また、途中マーグが死んでしまう設定だったが、
女性ファンの間で、マーグを死なせないでほしいとの署名運動が
起こったことでも有名になった。
そして、ファンの署名でついに実現したのが、映画版の製作である。
TVドラマの第1部を映画用に編集したものだが、
映画用に新たなシーンも追加された。

ギシン星の女戦士ロゼもなかなか可愛い。
当初はマーグの部下としてマーズに戦いを挑むが、
次第にマーズに恋心を寄せるという禁断の愛という展開も、
当時大きな楽しみの一つであった。



今改めて見てみると、テーマ的にかなり大人っぽい設定のアニメであり、
年月を経ても色あせない、とても良く出来ている秀作であることを痛感した。
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