絶品！COSIのサンドイッチ

体に悪そうなジャンクフードが多いアメリカだが(そして、そんなジャンクフードもまんざらでは無い僕だが)、NYに駐在していた頃、思いっきりはまっていた食べ物がある。COSIというチェーン店のサンドイッチだ。日本にはまだ入ってきていないし、全米でも137店舗程度の展開にて、知らない人も多いのでは無いかと思う。元々フランスからアメリカにやってきて、1998年にNYに１号店を出したところから始まったらしいが、今ではアメリカNASDAQ上場企業となるまでに成長。マックなどの大手Fast Foodチェーンに比べればまだまだ小規模だが、今急速にフランチャイズ店が増殖中の注目すべきお店だ。

COSIのフラットブレッドサンドイッチは、味も見た目も実に独特だ。NYに住んでいた頃は、平日の場合は会社のそば(45th & Madison付近)にあった店で頻繁にランチを買い、週末だと最寄店はRyeというNY郊外の町に食べに行ったものだ。まずはピザ生地にも似たオリジナルのフラットブレッド(パン)は、そのまま食べても美味しいし、歯応えも抜群。2000年も前にローマ人が発明した秘伝のレシピがどうやら美味しさの秘密らしいが、これはもちろん企業秘密。一度食べると確実にはまる味である。注文する際、レジで並んでいる間にフラットブレッドを切ったもの(サンドイッチを作る際に出来るパンの耳みたいな感じ)がボウルの中に入っており、これを自由に試食出来る仕組みになっているが、whiteとwheatの２種類のパン生地から選べる。そしてサンドイッチの種類も豊富だが、僕が最も好きなのがTuscan Pesto Chickenで、これが独特のソースとキューブ状に切られたチキンとフラットブレッドが織り成す絶妙のハーモニーが最高なのだ。この他に好きなのはGrilled Chicken TBMで、シーザーサラダ好きな僕にはたまらない美味しさで、こちらもかなりのお勧めである。COSIのコーヒーもスタバやタリーズに比べてかなり濃厚で結構美味しい。

元々フランスから来て、ローマの秘伝レシピから来ていることからすると、純粋にアメリカのfast foodとは言えない面はあるが、このようにCOSIブランドとしてフランチャイズ化しているのはアメリカだけであり、その意味では紛れもなくアメリカのサンドイッチ屋である。このように美味しくて、しかもややハイエンドなfast foodチェーンがアメリカで楽しめるのは嬉しい限りだ。これを何とか日本に持って来れないかと個人的には考えたこともあったが(商売柄すぐに仕事モードになってしまう笑)、ひょっとするともうどこか日系企業が目を付けているのかもしれない。このやみつきになる味は、きっと日本でもヒットする筈だ。今後もCOSIの動向から目が離せない。