まず土地に関しては、実家にも近く、元々土地勘のある横浜市青葉区 / 田園都市線沿線、たまプラーザ駅周辺で探すことを決めていた。そして数ヶ月間探した結果、2002年末に、ちょうど良い土地を見つけ、そこを購入。そこから家の設計が始まった。
2003年の1月、友人の紹介で用賀にある「東京組」という工務店を訪問した。ここは建築家と共にフルカスタムの家を作ることをベースにしており、イタリアなどの材料などを使ったそのセンスの良さを気に入り、東京組に発注することとした。かなりおしゃれな建売り物件も手鰍ッている。家の設計に関しては、東京組にて多くの建築家/設計士と契約しており、自分の気に入った設計士を選べるような仕組み。
家のコンセプトは最初から僕の方で考えていたが、最も好きな色であるブルー(紺)と白をコンセプトカラーとし、外観の形はでこぼこ(凸凹)のでこ(凸)と決めていた。よって、”ブルーのデコ”ということで、”Blue Deco”と家を命名したのだ。また、この名前には”ブルー”で”デコレーション(Decoration)”するという意味と、アールデコのような自分流の建築様式という思いを込めた”ブルーデコ”でもある。僕に取っては特別な思い入れのある家で、人生最大級のプロジェクトとなった。
(2007 blue deco designs. All rights reserved)
Blue Decoのコンセプトをベースに、設計士に図面をひいてもらい、希望する基本的な仕様、間取りなどのが固まった後に、ドアや壁タイルなどの素材選び、キッチン、洗面台、トイレ、浴槽などの設備の選定、コンセントやスイッチの位置決定などの詳細なる打ち合わせが何ヶ月も続く。これは僕に取っては自分のカスタムハウスを作るという大事なプロセスにて実に楽しかったが、こういうのが面唐ネ人に取ってはかなりの苦痛であり、建売り家の方がよっぽど楽な筈だ。毎週末、何時間も設計士、工務店の担当者と打ち合わせを重ねる。特にこだわった間取りにおけるコンセプトは幾つかある。周りから隔離されたプライベートなサービスコート空間を1階に設け、ガラスで仕切られた開放的なバスルームやベッドルームからこのサービスコートにアクセス出来るようにすることで、ちょっとした温泉気分を味わえる空間を設けること、そしてリビングは2階に設け、天井を高くし、開放的で明るい空間を設けると同時に、プライベートなロフトスペースを用意したこと。そしてリビングからアクセス出来るテラスを広く作り、外でもみんなで寛げるような空間を設けること、などである。予算との兼ね合いもあるので、100%思い通りに行かない箇所もあったが、最終的には極めて希望の大部分が叶ったデザインになった。そして打ち合わせを始めて約3ヶ月、2003年の7月頃には家の設計が完成し、模型も出来上がった(写真)。
いよいよ実際の建設工程に入っていく。建設工程は8月から12月上旬までの約4ヶ月間行われたが、毎週のようにその進捗状況を見に現場に足を運んだ。やはり自分が愛情をもって作る家の建設過程は、我が子の成長を見ているような感覚もあり、実に面白い経験となった。この家の全プロセスの写真などを纏めたものを今度記念に一冊の本にしようと計画しているところである。完成したら、またこのブログでもご紹介したい。
現在NYに住んでいるので、このBlue Decoは人に貸しているが、早く帰国してまたこの愛着のある我が家に帰りたいものだ。
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