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群馬県太田市の『金山城』の石垣に大興奮!!

愛媛県で久々に周った今治城と松山城に続き、最新お城めぐりシリーズ!

今回は群馬県太田市にある、金山城を初めて訪れた。金山城は日本100名城の一つに数えられるが、関東でも珍しい、石垣が築かれた城として城マニアの間では有名な城である。戦国時代に関東で築かれた城の大半は土塁をベースのものが多く、石垣を使った城は少ない。しかも、金山城は山城なので、山の上に石垣を築くのは並大抵の技術では無いので、かなりレアで貴重な城跡なのだ。当時、鉄壁の要塞を誇ったらしい。

群馬県太田市へは自宅のあるたまプラーザから向かうと片道約3時間はかかるので地味に遠い。北千住まで田園都市線/半蔵門線(東武動物公園行き)で1時間半。でも、乗り換え無しで行けるのは嬉しい。そして北千住からは東武特急リバティりょうもうで太田駅まで1時間半で、計3時間の旅である。以前出張で行った佐野と同じくらい遠い。

太田駅前はそんなに賑わっているわけではないが、ここは新田義貞所縁の地なので駅前に像があった。そして駅前には観光案内所もあり、ここで自転車をレンタルして、金山城に向かう。自転車で約20分の距離である。

途中にあった『元祖呑龍 山田屋本店』という地元で有名な焼きまんじゅうのお店に立ち寄り、焼きまんじゅうを堪能。結構ボリュームがあったが、食べてみると結構ライトで軽く食べられてしまう。濃厚な味噌味がとても美味しい!

更に金山城に向かって進んで行くと、徳川家康によって1613年に創建された大光院(呑龍様)と、金龍寺(金山城主の菩提寺)に立ち寄った。見ることは出来なかったが、金龍寺には新田義貞の木像が祀られているらしい。

そして少し坂道を登って行くと、左手に斬新でモダンな建物が出現する。これが、太田市立史跡金山城跡ガイダンス施設で、なんとあの隈研吾が設計したオシャレな建物なのである。中には金山城に関する資料や展示などがあり、金山城登頂前の学びには最高だし、気分も上がる。

ガイダンス施設から裏の山道を登って、いよいよ金山城へ。途中は結構険しい登り坂ではあるが、ハイキング・トレッキングには最適なコースである。見る見るうちに登って行き、太田市を見渡せる見事な景色が拝める。

そしていよいよ金山城の入り口へ。途中に素晴らしい堀切や眺望抜群のコースを進んで行くと、見事な堀切などが現れ、更に石垣による門の後などが突如現れ、いよいよ城感満載。そして更に進んで行くと、何とも荘厳な石垣のアプローチに圧倒される。

そしてその手前に月の池という真ん丸の貯水池があった。これも当時金山城の水源として利用されていたらしく、湧き水や雨水が溜まって出来ていたものらしい。かなり貴重な史跡だ。

大手虎口の石垣はあの安土城を思わせる見事な石垣で、排水溝なども完備した緻密な設計となっている。これが当時に築かれたというのが凄いし、ここまで史跡として当時の様子を再現・整備した太田市も凄い。城というよりも、海外の”遺跡”を見ているかのような美しさがある。

石垣群を抜けると、今度は更に大きな日の池が登場。こちらも真ん丸の池で更に貯水量が多い見事な池であった。

そして更に少し昇って本丸跡へ。残念ながら天守閣は無い(元々大きな天守は無かった城)が、現在本丸跡には明治時代に創建された新田神社がある。ここからの眺望が兎に角素晴らしい。

感動的な城跡であった金山城を後にして、一路太田駅方面に戻り、有名なご当地グルメである上州太田やきそばを食べに、地元でも有名な『もみの木』へ。ここで、から揚げ焼きそばの大盛りを注文。上州太田やきそばは、日本三大焼きそば(太田、富士宮、横手)と言われているらしいが、実は良く知らなかったので、今回は初めて食べたが、かなりオーソドックスな焼きそばながら、かなり美味しかったし、揚げたてのから揚げがジューシーで美味しかった。焼きそばとから揚げなんて、最高のコンビである。

『もみの木』を出ると、こちらの何とも可愛い、白とグレーのネコちゃんに遭遇。どうやらお店で飼っているネコかもしれないが、かなり懐いていたし、毛並みがとても良かった。僕はワンちゃん派だが、ネコもやっぱり可愛いものである(笑)。

続いては、これまたマニアックな『大隅俊平美術館』を訪れた。大隅俊平は地元で有名な刀匠で、新作名刀展で最高位の正宗賞を三度も受賞。1997年には人間国宝に日程された凄い方。残念ながら2009年にお亡くなりになった後ご自宅を改修し、2012年に大隅俊平美術館として開館した。

平屋作りの純和風建築のご自宅はそれだけでも見る価値があるが、庭も見事。ご自宅の奥には展示スペースもあり、芸術以外の何物でもない、美しい刀が多く展示されていた。僕は刀も大好きで以前も岡山で刀匠の町を訪れたことがあるくらい好きなのだが、こちらも訪れることが出来て感動ものである。

金山城は素晴らしい城跡であった。見事な石垣は一見の価値ありで、適度な山城なので、ハイキングコースとしても良い旅となった。そして、あまり観光で訪れるというイメージが無い太田市だが、実は金山城や、それ以外にも史跡、美術館、グルメなどで見所の多い燻し銀の魅力があるエリアであることを再認識した。まずは城跡基準で旅することが多いが、城跡には必ずある程度の城下町が残っていることが多く、そこには独自の文化などがあり、ブラタモリ的に楽しむと実に面白いのだ。

来年はまた群馬・栃木エリアの他の城跡がある町もぜひ散策してみたい。

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