今度は僕の最も好きなホテル『The Maritime Hotel』に宿泊。
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ホテルがあるのはマンハッタンの南西、
人気のあるチェルシー地区。
元精肉工場が立ち並ぶエリアを再開発した
MPD (Meat Packing District)エリアも近く、
ホテルの斜め前には、あの『Sex and The City』で登場する
有名なエスニックレストラン『BUDDAKAN』(黒い箱のような建物)
が一角を占めるチェルシーマーケットがある。
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The Maritime Hotelは以前もブログで取り上げたが、
まずはやはりその斬新な外観が目をひくホテルだ。
ホテル全体のコンセプトは「船」で、
ホテル全体マリンブルーを基調としており、
客室には円形の大きな窓があって、
船室をイメージしたトータルコンセプトが
異彩を放っている。
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The Maritime Hotel
363 West 16th Street
New York NY 10011
212-242-4300
http://www.themaritimehotel.com/index.html
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このホテルの素晴らしいところはたくさんあるが、
まずはオシャレでモダンなコンセプトホテルながら、
変な押しつけがましさが無く、
リラックスしたその緩さが魅力。
やり過ぎてないところに絶妙のセンスを感じる。
ホテル全体の色調も紺色で統一されており、
紺フリークの僕としてはたまらない。
客室も赤茶系の木目調と
紺色のベッド、壁のタペストリー、カーテンとの
コントラストがとてもノーブルでオシャレ。
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客室自体は広く無く、決して豪華では無いのだが、
アメリカのホテルに不足しがちなグッズが充実している。
冷蔵庫(Mini Bar)、DVD/CDプレイヤー、
歯みがき粉、そして耳栓までをも完備。
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アメリカ老舗のコスメブランド、
C.O.Bigelowのアメニティーが揃っている。
ホテル内のあらゆるものが、円形ロゴで統一されている。
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部屋には親切にロゴ入りのビニール傘まで完備。
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そして、通常は単なるビニール袋であることが多い
ランドリーバッグも、ロゴ入りの布バッグで、とてもオシャレ。
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ロゴ入りメモ帳もペンだけでは無く、木のオシャレな鉛筆までついている。
大型のカレンダーとホテル情報バインダーも何気にカッコいい。
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これまで何度も宿泊していることもあり、
今回ワインが1本無料でプレゼントされ、
ワインの横には“おかえりなさい。
また当ホテルにお越し下さいまして、
どうもありがとうございます“とのメモが添えてあった。
何とも粋な演出である。
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そして、ワイヤレスでのネット接続も
無料でしかも、サクサク繋がるので、
ビジネス用途にも全く支障無し。
ホテルの従業員は、高級ホテルチェーンの
ように気合は入っておらず、かなり緩い独特な
雰囲気が漂っているのだが、
意外にもサービス面がきめ細かく、
対応が素晴らしいのだ。
いい加減そうに見えて実はきっちりと
要望を満たしてくれる。
そして、僕がこのホテルを気に入っている大きな理由の1つが、
シンプルながら、そのブランドデザイン性の高さ。
通常ドアの外にかける”Do Not Disturb”サインが
赤いロゴの円形マグネットになっていて、
スチールドアの外に貼っておく仕組みになっており、
これはデザイン的にもオシャレ且つ機能的。
ちょっとしたことだが、新鮮な驚きであった。
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また、部屋のカードキーが小さな紙の封筒に入っているのだが、
この封筒に丸い穴があいており、そこからちょうど
カードキーの”Maritime Hotelロゴ“が見える
デザインになっている。一見どうでもいい些細なことだが、
この”さりげないデザインセンス”に惹かれてしまう。
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ホテルにはイタリアンレストランやバー、そして
『Matsuri (祭り)』という日本食レストランがあり、
地下には若者が集まるクラブなどもあって、かなりの人気スャbト。
イタリアンレストラン『La Bottega』では朝食として
Baked Eggsを注文したが、これもなかなか美味しかった。
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The Maritime Hotelはホテルとしての基本的な
快適性/機能性もさることながら、
そのデザインセンスがとても刺激的なホテル。
やっぱり、このホテルが僕の最もお気に入りのホテルである。