僕は美しい建築を見るのが好きで、建築好きが講じて自宅も自分でコンセプトを設計してしまったほどだが、趣味で建築関連本を見るのが好きだ。特に美しい建築のカラー写真が満載の分厚いハードカバーの洋書は大好きで、アメリカに住んでいた頃から、良く本屋で素敵な洋書を見つけてはチェックしていた。
今でも日本の書店などで素敵な洋書を見つけると思わず手に取ってしまう。そして先日もたまプラーザの書店で、たまたまこちらの素敵な洋書を見つけ、思わず衝動買いしてしまった。洋書写真集のタイトルは、『The New Urban House』。エール大学出版による本で、2018年に出版されたものなのでそんなに古い本ではない。とても分厚くて、ずっしり重量感のある本だ。これが洋書の醍醐味でもある。
中身はロンドン、パリ、ニューヨーク、トロント、東京、韓国など、世界各都市の最新住宅建築が紹介された本なのだが、見事なカラー写真が満載で、見ているだけでワクワクしてしまう。有名建築家の作品なども多く紹介されており、日本の建築なども紹介されている。
写真は、建物の外観から、部屋の中やお庭のデザインなどかなり幅広く取り上げているが、どの建築もモダンでオシャレ。もちろん個人的には好き嫌いはあるが、どれも洗練された素晴らしい建築であることは間違いない。まずは本のカバーにもなっているサンフランシスコ市内を望む景色が見事なペントハウスを始め、トロントのオシャレな狭小住宅、美しい螺旋階段のあるリビング、チーズのように斬新な設計の住宅、曲線美のアーチが見事な部屋、素敵なプールがある庭、湖の絶景が楽しめるダイニングルーム等々、本当に素晴らしい建築デザインのオンパレードである。
純粋に美しい建築を見ているだけで楽しいし、刺激になるものばかり。中にはとても参考になる建築デザインも多い。参考になるというのは、僕の制作する絵本で使えそうなネタという意味でというのもあるが、部分的なコンセプトは今の家でも何か参考になりそうなアイディアなどもあり、常にそういう視点で建築を見てしまう。お金をかければ凄い豪華な家は作れるかもしれないが、例え狭い家だとしても、そこに何か斬新なアイディアを加えることでとても豊かな暮らしに繋がるというポテンシャルを秘めているのではないかと思うので、いつも建築デザインの奥深さに感動している。
これでまた素敵な洋書が書斎のコレクションに加わった。時々引っ張り出しては美しい建築を眺めて、癒しと刺激を楽しみたい。