2013年の7月20日(ブルース・リーの命日)から香港の香港文化博物館で開催されていた『ブルース・リー展』だが、2026年までの長い開催となっている。その中で、この度展示内容が少し作新された模様だ。これまでは『Bruce Lee: Kung-Fu・Art・Life』というテーマでの展示であったが、今年から新たに『A Man Beyond The Ordinary: Bruce Lee』というタイトルに変更となり、展示品なども色々と追加になったらしい。
残念ながら、なかなか香港までこの展示会を見にいけないのが残念だが、今回この作新された展示の図録を入手することが出来た。44ページ程度の図録なので、前回の展示会の図録として発売されているものに比べると簡単なパンフレットだが、それでも開場で配布するものとしてはなかなか充実しているパンフだと言えるし、展示会の熱を伝えてくれる。
ブルース・リーは生前良く手紙を書いていた。家族に宛てたものや友人、仕事関係者など実にたくさんの手紙が残されている。そんな中で、展示会でも『ドラゴン危機一発』をタイで撮影していた時に、アメリカにいる妻リンダに宛てた手紙なども展示されているようで、図録に載っていたものを読んでみると、“タイでの食事がまずい”とか、“早くリンダに会いたい“などのメッセージが書かれている普通の手紙で、これがファンとしてはかなり感慨深いのだ。
そして、ブルース・リーが書く筆記体の文字が兎に角上手い。彼のパンチやキック同様、ちょっと跳ねにキレがある文字がある意味独特だが、彼のサインなども実にカッコいい。昔ブルース・リーの筆記体を良く真似していたものである。ブルース・リーは絵を描くのも上手く、字もキレイ。とてもアーティスティックな才能があったと思うが、そのアートセンスが彼の武道にも色濃く活かされていると感じる。
図録を手に入れて、また色々とブルース・リーに関して考えさせられたのと同時に、ますます実際の展示会に行ってみたくなってしまった。